昨シーズンは、期間獲得していないG1レース(ホープフルステークス、朝日杯FS、皐月賞)を狙いを定めましたが、そこが不発がしたため、全体的に散々な結果となってしまいました。一方で、セッションの父シルバーステートやカレンアルカンタラの父エスポワールシチーがUMASAMURAI内で初勝利を成し遂げる指名ができました。
大物種牡馬以外を指名して、尚且つ勝利を上げることも重点に置いていたのでこれは心から喜びたいです。しかし、今シーズンは一歩引いた種牡馬から心惹かれる馬がいなかったので無理に指名せず見送ることにしました。
低迷した原因は特に究明せず、今年は自然体に指名することにしました。その結果、社台・ノーザン系で20頭だったり、ロードカナロア産駒がゼロだったり偏りが発生。「何がしてぇんだ、タコこらっ」って長州力さんに怒られそうですが、ロードカナロアについてはそれだけ種牡馬に対する選択肢が広がったんだと思います。今年はレイデオロだったり、ブリックスアンドモルタルだったり、新種牡馬が賑わせています。
よく分からない能書きはここまでにして、ドラフト会議後に発言した「最近競馬を見ていない」という私が厳選したパレハをこれを読んでいる皆さまに理由とともに紹介させて頂きます、篤とご覧あれ!カブロン!
1.インビジブルセルフ【父・エピファネイア 母・アウェイク、牡、池江泰寿厩舎】
昨年も母アウェイクの指名後に弟が27,500万円や34,100万円で落札された時は、ビックリしました。
母ドバイマジェスティの外れ1位。会議内で語りましたが、本来の1位はこちらでした。ただ、これまでアルアインやシャフリヤールを指名していたマルオーナーが確実に指名してくるであろうと強行指名したが、残念ながら抽選を外してしまいました。しかし、その後は焦ることなく、本来の1位候補であった母アウェイクを落ち着いて指名できたことは自分で自分を褒めたいです。
種牡馬として成功を収めている父エピファネイアですが、重賞勝利を振り返るとデアリングタクト、エフフォーリア、サークルオブライフと2~3歳と早熟傾向。さらに完成が早めの傾向である母アウェイクの血統(ステラヴェローチェ、ゴスホークケン等)を合わせて、尚且つ金子真人氏の相馬眼にかかれば、年末に喜ぶことはできるでしょう。
2.ダイヤモンドレイン【父・サトノダイヤモンド 母・シーウィルレイン、牝、池添学厩舎】
2位も母ヒストリックスターをマルオーナーとの抽選に敗れてしまい、方向を変えて牝馬を指名しました。
2023年の京都新聞杯の勝ち馬の父と2着馬の母の組み合わせが1つ下にいるなんて、なんて運命的なのでしょう。父は勝ち上がりは、ややゆっくりで秋で続々勝ち上がりだして、年末から一気に増えていったのを見て、この馬もおそらく3歳になってからが勝負だと思っています。
2歳時に1勝を挙げて、年明けからエンジンをフルで駆け上がって欲しいと思います。
3.ラファミリア【父・レイデオロ 母・アイムユアーズ、牡、矢作芳人厩舎】
新種牡馬のレイデオロの個人的三銃士は、母ラルケット、母ヒストリックスターとこの馬と考えていました。
既に母ラルケットと母ヒストリックスターは指名されていたので、感覚的に「もうちょっと下の順位でもいいか」という空気を感じていましたが、チュカイオーナーの思い入れのある母アイムユアーズ。ふとしたタイミングで指名されることを恐れたこと、個人的レイデオロ三銃士を指名できなかった時の怖さが膨れ上がり、早かったかもしれませんが、3位で指名することにしました。
体質がまだ成長段階ということなので、過去に指名した半兄スワーヴエルメのように春先に一発の可能性を得られればなぁと考えています。
ドラフト会議後にチュカイオーナーが「今シーズンも藤田晋オーナーは人気でしたね」と仰っていて、その時は「そうなんだ」と思っていましたが、自分はこの馬を合わせて3頭(フォーエバーヤング、ギガル)もいました。これを書いている時に気がつきました。失礼。
4.テラメリタ【父・ブリックスアンドモルタル 母・テラノヴァ、牝、須貝尚介厩舎】
今年の鍵を握りそうなブリックスアンドモルタル産駒。その中でも、POG関連本で大々的に掲載されていたこともあり、少し注目度を上げて観察していました。
阪神開幕のマイル戦に出走するそうなので、そろそろこのレースで勝ち上がり、シーズンスタートを切りたいです。過去には2頭くらい出走した気がしますが、ともに2着だったので。
近年、勢いを取り戻しつつある社台ファームと遅咲きながら初重賞&海外重賞を制したシルヴァーソニックと勢いを取り戻しつつある血統。そこら辺も乗じていいスタートを切りたいです。
そして、須貝師は少し変な調教師だと思います。G1レースを数多く制していますが、ディープインパクト産駒ではゼロ。ステイゴールド(ゴールドシップ、レッドリヴェール)、ウォーエンブレム(ローブディサージュ)、クロフネ(ソダシ)と変わり種が多い気がします。なので、このブリックスアンドモルタル産駒でもG1を制して欲しいです。
5.クラッチプレイヤー【父・ドゥラメンテ 母・ヴァシリカ、牡、国枝栄厩舎】
競馬界全体で「国枝師にダービー馬を!」の流れがあるけれど、やっぱりダービーを獲れていません。
しかし、個人的な予想と希望で国枝調教師にダービー馬をプレゼントするのは、金子真人オーナーだと信じています。金子真人オーナーの所有馬で国枝調教師の預託しているのは何頭いるのか把握はしていませんが、勢いのある父ドゥラメンテといい、長いところが合う等のコメントがあったり、何と言っても馬名にオーナーの思いがあるように気がします。僕もカミノタサハラだったり、アカイトリノムスメと相性は良いです。
”Clutch Player=大事な局面で最高のプレーができる”それがアレであることを願うばかりです。
6.フォーエバーヤング【父・リアルスティール 母・フォエヴァーダーリング、牡、矢作芳人厩舎】
なんか、パッとしない一族ですね。ダノンマイソウルなんて、4億以上の値がセールでついたのに期間内未勝利だったり…。しかし、そろそろ大物が出るのではないかと思っています。
牡馬は、どうやら大きく出るみたいで、既に500kg超え。そのため、マイルから2000mあたりでの活躍を願いたいです。
藤田オーナーと矢作厩舎の組み合わせでは、昨シーズンのフェイトのがっかり感があったのでそのリベンジを期待したいです。
7.アトロルーベンス【父・リアルスティール 母・キングスローズ、牝、高野友和厩舎】
開幕阪神芝1400mでデビュー予定。これだけでも響きはよいが、牝馬の高野厩舎、セッションをG1の舞台へ導いてくれた団野ジョッキーを確保していることで前向きに捉えることができました。
サトノアーサー以来、なかなか活躍できていない一族ですが、この時期にデビューすることが珍しいような気もします。そろそろこの一族から活躍馬が出てくるでしょう!
8.ニエキヤ【父・キタサンブラック 母・サミター、牝、清水久詞厩舎】
キタサンブラック産駒。
皆さん、どのような予想していましたか?僕は、キタサンブラックは1月デビューだったり、大勝利を総なめしたのは、菊花賞以降の古馬になってからということを鑑みて晩成タイプなのかなと思っていました。しかし、蓋を開けたら、イノイックスが素晴らしい戦績、今年のダービーも1番人気と2番人気…うーん、、、難しいですね。。。イノイックスも指名しようと思っていましたが、上記の理由で回避しちゃいました(痛恨…)これを書いている現在、スプリングステークスも勝っているんですよね。改めて痛恨の極み…。
この馬は父と同じ清水久詞厩舎。イメージとしては、同厩舎のコナコーストのように小銭を稼いであわよくば…!ただ、現在は成長を促している段階。果たして…?
9.シュネルラウフェン【父・ドゥラメンテ 母・セリエンホルデ、牝、手塚貴久厩舎】
年明けてから急激に良化してきたこと。さらには半兄シュネルマイスターは秋と冬に1戦づつしてから春にバーーンと花開きました。ナヴォーナは2月にデビューして、3戦目にNHKマイルカップに出走しました。この馬に半兄同様にNHKマイルカップに出走してもらいたいし、牝馬ということで桜花賞も合わせて獲れればなと思いたくなる1頭です。
手塚厩舎には強そうな牝馬もいますが、こちらにも振り向いて欲しいです。
10.オルドヴァイ【父・オルフェーヴル 母・ヴェルダ、牡、中内田充正厩舎】
オルフェーヴル産駒ってなんか難しく感じていて、手を出しづらいんです。だけど、この馬は絶対に指名したかったんです。
中内田厩舎の成績は上がっていて、リバティアイランドという大ヒットを生み出しましたが、イメージとしては早い時期のマイルなんじゃないかなと思っています。この馬は半兄プログノーシスが中距離で活躍していますが、2000m以下で活躍できると信じています。
11.クイックバイオ【父・ブリックスアンドモルタル 母・アニメイトバイオ、牝、須貝尚介厩舎】
”変な調教師”の須貝調教師で2頭目の”ブリモル”産駒を指名しました。競馬王で「アパパネがアカイトリノムスメを輩出したように、アニメイトバイオもそれに続きたい」とノーザンファームの中川厩舎長がコメント出していたことに注目しました。アパパネとアニメイトバイオは2010年の秋華賞のワンツーだったことも思い出しました。
動き出しは分かりませんが、名前の”Quick”からして早くから動ければいいですね。そうじゃなきゃ名前詐欺でしょう。
12.レーヴドレフォン【父・ドレフォン 母・レーヴドリーブ、牝、矢作芳人厩舎】
ダッセェ名前!センスないじゃん!誰が指名するかよ!と思っていましたが、1周回ってカッコよくなってきました。
なんか久しぶりのレーヴドスカー一族。最近は、レーヴディソール産駒も脚元の弱さから指名を避けて来ましたが、ここに来て想いを隠せなくなって来ました。
ドレフォンはジオグリフを輩出しましたが、皐月賞だけでなく中東のダート戦線にも活躍の馬を広げました。さらには、母父オルフェーヴルというのも”ミソ”でUAEダービー2着のドゥラエレーデと同じ。こちらもホープフルステークスを14番人気で快勝するなど芝・ダート問わず活躍しています。
さらに世界のYAHAGIなので上手いように芝ダートでなりふり構わず、レースを選ん活躍してくれれば嬉しいです。
13.パカーラン【父・イスラボニータ 母・ジペッサ、牡、藤原英昭厩舎】
苦手な「金子真人オーナーx社台ファーム産」の組み合わせ。さらに良い馬を指名できていけど、イマイチな相性の藤原厩舎。勝手にこちらが悪いんですけど、POG媒体には露出ゼロなので、本当に難しく捉えてしまっています。
イスラボニータは本当に名マイラーだったと思っています。母ジペッサは半兄のユティタムに続いて、金子真人オーナーに見初められているわけで、相当能力が高いのではないのかと判断しています。イスラボニータ産駒で8000万円前後の高額馬なので期待しています。
14.ヒシグランディヴァ【父・シュヴァルグラン 母・ラリズ、牝、友道康夫厩舎】
今シーズンのUMASAMURAI全指名馬の中でも一番地味であろうシュヴァルグラン産駒を指名しました。シュヴァルグラン産駒で約1億円で落札されたからには絶対何かあると信じています。
ラストクロップだったハーツクライ産駒はこの時点でほぼリストに残っていなかったため、無理に指名せず、ハーツクライ産駒だったシュヴァルグランの仔を指名しました。
15.キングズブレス【父・Kingman 母・インピード、牡、木村哲也厩舎】
シュネルマイスターが活躍したのを見て、ああああぁぁぁぁ、もっとKingmanを追っておけばよかったぁ〜なんて思っちゃいました。UMSAMURAIでは過去1頭Kingman産駒がいたんです。それは私の指名馬だったダノンジャスティスでした。新馬戦を快勝したものの、その後はさっぱりで期待しただけにガッカリしてしまい、見限ったわけじゃないけど、注目もしなくなりました。活躍馬ってそういう頃に出るんですよね。
競馬王で「シュネルマイスターよりも速い」というコメントが頭から離れずに信じて指名することにしました。
16.リーチユアドリーム【父・マインドユアビスケッツ 母・ナッシングバットドリームズ、牝、黒岩陽一厩舎】
マインドユアビスケッツはいきなりデルマソトガケで世界と戦ったり、ホウオウビスケッツが皐月賞、日本ダービーに駒を進めたり、順調な種牡馬生活をスタートさせました。POG期間内ならばある程度の活躍が期待できそうです。また、母母のデインドリームも仔も気になりましたが、この馬の半姉ルージュエヴァイユはオークスに駒を進め、2番仔も2歳の新馬戦でデビュー勝ち。
このことから早い時期から活躍できそうな気がしました。桜花賞とかオークスとかで活躍して欲しいです。
17.サトノファントム【父・サトノダイヤモンド 母・ウイングステルス、牡、友道康夫厩舎】
完全に現3歳馬で京都新聞杯を勝ったサトノグランツをイメージしての指名です。2位指名のダイヤモンドレインでも記述しましたが、サトノダイヤモンド産駒は3歳になってからが勝負です。
母の名前の通りに発見されないように隠れてダービーへ駒を進めて欲しいです(どういう意味だ?)。
18.アンフォルメル【父・ドゥラメンテ 母・アールブリュット、牡、国枝栄厩舎】
5位指名と同様に国枝師をダービートレーナーに!的な1頭。さらには母アールブリュットには期待しているんです。半兄パラレルヴィジョンも指名していました。
ただ、どうなんだろう。順調さを欠いているようだし。
19.ギガル【父・キズナ 母・チェリーコレクト、牝、中内田充正厩舎】
昨シーズン指名したリプレゼント(同じオーナーと調教師の組み合わせ)は期待していたんですが、春先に1戦しただけで本当に悔しかったです。そのリベンジをこの馬で期待しています。
兄弟はみんな勝ち上がっており、6頭中5頭が期間内に勝ち上がるという優秀な母。それも父に合わせて仔たちの活躍の場が変わっている気がするので、この馬はマイル〜2000mのような気がしています。
20.エルミラージュ【父・アルアイン 母・エラクレーア、牡、池江泰寿厩舎】
最後の1頭は毎年恒例になりつつある時間をかけてゆっくりと考え抜きました。
最終的なジャッジメントは「父に似て強気な性格である」という牧場からのコメントが最後まで頭から離れずに指名しました。
また、1位指名も池江厩舎だったので、最後も池江厩舎で〆るのも悪くないだろうという意味不明な理由もその一つです。
週末が本当に忙しくて「最近は競馬から離れている」というのは事実です。ただ、POGがあるからネット競馬を見て指名馬の結果を一喜一憂しているのも事実です。
競馬(JRA/NAR)の中にPOGがあるんですが、私はそうではなく、競馬とPOGは別物として捉えているので、競馬から離れられない、そんな状況です。
こういう状況は今後続いていくと思いますが、これからもPOGを楽しみたいと思っています。