4シーズンぶり6度目の優勝を飾った23-24シーズン。3連続2位の呪縛から払拭することが出来ました。リバティアイランドを1位で獲得したのも大きかったのですが、個人的には重賞タイトル獲得のラヴェル、フリームファクシ、サトノグランツをはじめ、GI戦線に多くの馬が乗ってきてくれたこともあり、充実感いっぱいの1年となりました。
それを受けて、いざ連覇へ!と意気込みたいところですが・・・いやぁ、今年のドラフトは自信が無くて。正直、これまでのどの年よりも時間が無く。本番の3日前から、ようやくエンジンを掛けられた感じ。POG本自体も、今年に関しては黒本1つしか見ていませんし、胸を張れるような状態ではありませんでした。
そんな感じで迎えたドラフトでしたが、今年は本当にリストから馬が消えてしまうほど、みんなが狙っているラインが一緒すぎて。今振り返ってみても、もはや「獲れる馬から獲る」に終始する展開に。正直、戦略も何もなかなか難しかったな、というのが本音です。
その中でも、個人的に選択をミスったと感じたのが「母トータルヒート(Sum34:5位)」「母プリンセスロック(Sum34:12位)」「母ウェイヴェルアベニュー(マル:5位)」を獲れなかったこと。本当の人気馬は仕方ないんですけど、ラインナップのセンターラインに構えてもらおうと思っていた、この3頭を逃したのは痛かったな…と今でも感じています(特に母プリンセスロックの場合は、完全に人的ミスのため目も当てられません…泣)。
でもまぁ、仕方ない。ドラフトの振り返りはこんな感じにして、指名できた20頭を応援するのみ! それでは指名理由へ。さぁ、ご覧ください!
【1位.ウールデュボヌール(父キタサンブラック、母サンクボヌール)牡、須貝尚介 / G1レーシング】
ドラ1で逃した母サンブルエミューズは本当にいい馬。キャロットのツアーで実馬を見た際の、しなやかさとリズミカルさを兼ね備えた歩様は『絶対に走る!』と見惚れるほどでした。ただまぁ、抽選負けは縁が無かったということ…。もともと2位で繰り上げる予定だったこの馬を、スライドさせることにしました。
3月に入厩した際の度肝を抜く坂路調教から名を知られるようになりましたが、宝塚記念デーの阪神芝1800を川田Jで予定しているという“王道感”もあり、この世代では稀少な父の産駒という点も含め、繰り上げとはいえ「ドラ1」に匹敵するプロフィールの持ち主なのは間違いないです。須貝厩舎の馬を獲るのであれば、早め早めが必須条件。欲しかった馬をしっかり獲れた満足感溢れる1位指名となりました。
【2位.ドゥマイシング(父ドゥラメンテ、母フォースタークルック)牡、矢作芳人 / 藤田 晋】
世間的には「ドラ1」になっても問題ないプロフィール。超大物候補がこの順位で確保できたのは、この後の展開を楽にしてくれました。藤田オーナーの所有馬の人気っぷりと言ったら本当にヤバい事になっていて、もちろんセールで高値が付いていたり、血統や厩舎も豪華な馬が多いのも事実ですが、動向が遅めのタイプもどんどん消えていく状況に本当に驚いていました。
そんな中でも、銀河系の矢作厩舎の中で最速の入厩を果たし、牧場サイドも厩舎サイドも両者ともに自信のあるコメントを残しているこの馬は、オーナー所有馬の中でも筆頭の存在でしょう。父の産駒も残すところ、あと僅か。馬名からもドゥラメンテの名残もあり、ぜひ後継種牡馬になれるような活躍を期待しています。
【3位.ボンドガール(父ダイワメジャー、母コーステッド)牝、手塚貴久 / 藤田 晋】
2位の項目で藤田オーナーのことを書いておきながら…なんですが、この馬も同じですね。えぇ、自分も随分ミーハーだな!と思ったり(笑)。でも、この馬は馬主さんではなく、馬自身への直接的な評価によって、この順位で。
今年の桜花賞のボーダーが大変な事になったように、特に牝馬のマイル路線の主役を歩むような馬を指名するなら、もう早め早めのタイプを狙うしかないでしょう。各オーナーも東京デビューの馬を上位に指名していきましたが、古馬と併せても動くに動くこの馬を自分は最上位に置いていました。ムキムキな筋肉に覆われた代表的な父のパワータイプの産駒とは異なり、兄のダノンベルーガが持つキレを受け継いでいそうで、長い直線をスパッと素晴らしい脚でグングン加速する姿が想像できます。新馬→アルテミスSから暮れのG1、そして来年の桜の舞台へ一直線で向かいましょう!
【4位.ホウオウプロサンゲ(父キズナ、母セルキス)牡、矢作芳人 / 小笹 芳央】
この馬も、もはや1位で消えても全くおかしくない存在。牧場サイドの評判だけであれば、ノーザン早来のエースかつ矢作厩舎の4番候補じゃないでしょうか。POG本を見てても、黒光りした馬体は、まるでSS全盛期の大物たちの姿をダブらせてしまいます。高額馬でなかなか結果が出ていない小笹オーナーですが、最近のホウオウ軍団の活躍から“そろそろ”の気配も。聞き慣れない「プロサンゲ」の意味を調べてみたら…イタリア語で「サラブレッド」を示すのだとか。鳳凰のサラブレッド…いやはや、これは走ってもらわないと!(笑)
【5位.ダノンエアズロック(父モーリス、母モシーン)牡、堀宣行 / ダノックス】
堀厩舎で結果を出したいと思っているんですけど、マジで難しいんですよね。クラシックを目指して距離が持ちそうなタイプを選ぶと、馬本位でゆったりしたローテーションを組んだり。大物感抜群の馬を指名したりすると、結局未出走だったり…。ただ、実力がある厩舎なのは間違いないだけに、こうなったら入厩済の馬の中からチョイスしよう!と選んだのが、この馬です。将来的に世界に羽ばたく超A級マイラーに育つと思っていますが、東京芝1800から使うということは…先生は中距離まで見据えているはず。皐月賞でもNHKマイルでも、何でも構いません。本番に強いこの厩舎のことですから、まずは重賞タイトルを手にし、その先の大きな勲章まで手が届きそうな気がしています。
【6位.ダノンモンブラン(父ロードカナロア、母ヤンキーローズ)牡、中内田充正 / ダノックス】
去年のリバティアイランドの指名理由を見ても、我ながらドンピシャで。中内田厩舎と本当に相性の良さを感じています。この馬は、そんな偉大な姉の半弟となるわけですが…正直、あんまり指名する気がなかったんですよね。めちゃくちゃミーハーな気がして。でも、この順位まで残っているなら、自分が獲ってしまおう!と。
毎年書いていますけど、この厩舎は早め早めのタイプがやっぱり一番。それに、厩舎のイメージそのままに、THEクラシックというタイプより、マイラー上等!ぐらいな気持ちで充分だと思います。早々にゲート試験を合格しているという順調さもありますし、ドゥラメンテとの配合で結果を出した母ですから、同じキンカメ系との父となら計算も立つでしょう。さぁ、新潟デビューから、朝日杯を獲りに行きますよ!
【7位.レガレイラ(父スワーヴリチャード、母ロカ)牝、木村哲也 / サンデーレーシング】
関東一の良血が集まりまくる木村厩舎。いやぁ…今年は人気でしたね。その中でも最も欲しかったのが、この馬です。過去の指名馬でもある父の産駒の中でも、この世代でナンバーワンの評判になっていますし、ドゥラドーレスの活躍を見ても、母の繁殖ポテンシャルは相当でしょう。入厩後はなかなか気性のコントロールが上手くいかないようですが、それが走る方に向いてくれれば大きな爆発力に変化するはず。厩舎内のライバルは多いですが、そこを勝ち抜き、関東牝馬の総大将へ。父の初年度産駒にして、早くも大きなタイトルを与えられるような活躍を期待しています!
【8位.ルシフェル(父ハーツクライ、母アルアリングスター)牝、斉藤崇史 / キャロットファーム】
大好きだったハーツクライ。産駒もたくさん指名しましたし、出資もしてきました。そんな父のラストクロップを指名しようと思っても、リストアップした馬たちは自分の想像より上の順位でどんどん指名されていく状況…。本当は牡馬に行きたい気持ちもありましたが、この時点で牝馬が少なかったこともあり、この馬に「ラストハーツ」を託すことにしました。
父の産駒の牝馬はオークスをイメージするとスピードが足りなくなりがちですが、この馬の場合はキレキレのハーツということで、仕上がりも早そうなのは、むしろ大きなプラス。ツアーで実馬は見た時は正直あまり印象に残っていませんでしたが、「さすがハーツの成長力!」と自分も驚くような伸びシロを楽しみに。そして、父の晩年にして素晴らしいタイトルを置き土産できることを心待ちにしています!
【9位.ロータスワンド(父ロードカナロア、母ルシュクル)牝、中竹和也 / 前田 晋二】
毎年書いていますよね、函館2歳S狙い。レースで1番人気になる馬を指名したり、2着になった事もあるんですけど、タイトル獲得までの道はまだまだ険しいです。近年は、レースに出走すら出来ていないので、今年はしっかりと函館でのデビュー戦が決まっている馬をチョイス。その中から、もうここにピッタリすぎるほどのプロフィールを持つ、この馬をベタに指名しました。キズナやディープでタイトルを獲っていることを考えれば、カナロアなら更にスピードが増すような気がしますが…もしや、千二すら長いかも?(笑)。まっ、それは冗談にして、母の産駒3度目の函館2歳Sの称号をこの手に掴みたいですね!
【10位.ショウナンハウル(父レイデオロ、母リンフォルツァンド)牡、松下武士 / 国本 哲秀】
レイデオロは種牡馬として絶対に成功すると思うんです。SSが入っていないことを考えると、時代が求めるサイヤーでもありますし、初年度の種付料の設定を考えても社台スタリオンのバックアップは相当でしょう。POGでも評判になっている馬が何頭もいましたが、個人的には母ラルケットに次いで評価していたのが、この馬です。松下師やオーナーの相当な気合いを感じるコメントもありますし、宝塚デーでのデビューが決まっているということは、セレクトセール前にしっかり結果を残したいという牧場サイドの意気込みも感じます。この初戦、奇しくもドラ1との2頭出しとなってしまいました。どちらが勝ってもおかしくないですし、2頭とも本番で再び顔を合わせるような“伝説の新馬戦”を演出してもらいたいです。
【11位.アッファシナンテ(父キズナ、母アディクティド)牝、高野友和 / キャロットファーム】
毎年恒例、ノーザン産の高野厩舎牝馬枠。今年はこの馬に託したいと思います。デビューが決まっている馬や良血馬もいますが、その中で選んだ理由は、入厩後最初の調教を見て。58秒を想定していたところ、楽に動いて54秒台。高野師からは「素質がある」「優秀」と好評価のコメントが並びますし、最初の動きを見て、しがらきと連携を取って、デビューの頃にはきっと更にパワーアップした姿を見せてくれるでしょう。POGと同じで、高野厩舎の牝馬をキャロットでも狙っているんですけど、この馬は若い頃の故障歴もあり、またツアーでも印象に残らずで出資の候補にも入れられませんでした。実際に活躍してもらって、ますます自分の競馬力を高めるような存在になってもらいたいですね。
【12位.ダノンキラウェア(父ロードカナロア、母レキシールー)牡、中内田充正 / ダノックス】
中内田厩舎から「ダノン」「カナロア産駒」「GI馬の弟」と、共通点が多い2頭を指名。うん、ベタすぎる指名にはなってしまいましたが、この厩舎の成功パターンに当てはまりますし、充分アリでしょう。ノーザン産では無いので、なかなか情報がないものの、ドラフト直前にゲート試験合格の一報も。これ以上の状況は分かりませんが、中内田厩舎ならゲート合格からデビューまで、そう長い時間は掛からないため、中京や新潟の辺りには元気な姿が見られると思います。ダノンモンブランと路線は重なりますよねぇ…「川田ジョッキーがどちらを選ぶのか?」なんて贅沢な悩みを考えられように、ぜひ2頭で切磋琢磨していってもらいたいです。
【13位.ミッキースターダム(父エピファネイア、母ベルダム)牡、音無秀孝 / 野田 みづき】
ここまでの指名馬を眺めた時に、エピファネイア産駒を1頭も確保できていない状況を見て…予定外の所からラインナップに加えたのが、この馬です。母系がドナブリーニということで、スピードとキレ味が存分に備わっているでしょうし、この1つ下も同じ父を配合していることからも、本馬を見て牧場サイドが手応えを感じた想像も出来ます。
それに、何と言っても指名最大の理由は音無厩舎ですよね。この世代がラストのクラシックということで、長いPOG人生で何頭も活躍馬を出していただいた先生に、ぜひダービーのタイトルを…という願いを込めました。しっかり数を使ってくれる厩舎ですし、賞金を積み上げながら、ぜひ本番まで着実に辿り着いて欲しいと思います。
【14位.カズアブディーン(父オルフェーヴル、母ユードントラヴミー)牡、杉山晴紀 / 雅苑興業】
UMASAMURAI初年度、オルフェーヴルのおかげで最高のシーズンを送ることが出来ました。引退後、ホームラン級の馬も含めバラエティーに富みまくった活躍馬を出している父ですが、ここまで自分が指名した馬たちは全く結果が出ない現状…。いやぁ、難しいけど、何とか期間内に大活躍する父の仔をGETしたいと思っています。
この馬の場合は、セレクトの高馬らしく牧場での評判もとても高いですし、ゲート合格済という順調さも大きなポイント。管理する杉山厩舎は、デアリングタクトがキッカケになり、評判馬がひしめき合う人気厩舎へ一気に駆け上がりました。同厩のライバルも多いでしょうが、ぜひ早めからエースの座を譲ることなくクラシック本番に挑んでもらいましょう。
【15位.エヴァンスウィート(父スワーヴリチャード、母ハルーワスウィート)牝、友道康夫 / 佐々木 主浩】
この血統を指名することが出来るとは…。いやぁ、ハルーワスウィートの一族はこれが初めての指名に。自分でも正直、驚いているんですよ。毎年リストに入れてはいるものの、厩舎も含めて圧倒的に人気になりますから、今まで手が届かない存在でした。
今年の場合は、この順位になるまで牡馬は短めの所からクラシック狙いまで、かなり揃えることが出来ていて、牝馬の確保に動いたタイミングに。続々とリストから候補馬たちが消える中、まさかこんな素晴らしい馬が残っているとは…! この厩舎の中でも早々にゲートを突破しているのが大きいですよね。ハーツとの組み合わせで結果を残した母ですから、この父でも問題なし。阪神や東京の大舞台で大魔神が喜ぶ姿が、なんだか今から妄想できそう(笑)。えっ、改めて…本当に15位で獲れちゃって良かったんでしょうか!!!?
【16位.キャネル(父ブリックスアンドモルタル、母レッドラヴィータ)牡、手塚貴久 / 落合 幸弘】
毎年思いますけど、早め始動の手塚厩舎の馬たちには本当に食指が動きます。牡馬の中でも魅力的な馬が揃っていましたが、新種牡馬の父の産駒の中でも「ノーザン随一」という評価を受けていた、この馬をチョイスすることが出来ました。ちょうどドラフト前日の競馬中継でマテンロウスカイの昇級戦でしっかり走り切っていた姿を見て、この血統の魅力を再確認できたのも大きかったです。
父のブリックスアンドモルタルは、導入した経緯を考えると、きっと大物は社台F産から出そうだとは思いますが、ノーザン産を代表する1頭であるならば、この馬も匹敵するポテンシャルがあるはず。ワーケアでもお世話になった、この厩舎と馬主さんのコンビ。今年こそは重賞タイトルを手にしましょう!
【17位.リルト(父ロードカナロア、母バウンスシャッセ)牝、安田隆行 / キャロットファーム】
キャロットの牝馬3頭目ですか…いやぁ、偏ってるなぁ(笑)。まぁでも、この馬は間違いなく走ります。正直、かなり自信があります! ツアーで実馬を見た際に、走る牝馬特有の“バネ”を感じて、実際に応募したんです。結果は落選となりましたが、その後の動向もずっと追っていて、ここまで順調に成長しているとともに、どんどん逞しくなっていることを実感します。
定年を迎える安田先生の元、ここは暮れの阪神マイルまで全力投球で挑むというのも、本当に心強さを感じるポイント。母の仔は見栄えはするんですが、なかなか気性が噛み合わない面もあります。しかし、そこを意識して今回は関西所属になった経緯もありますし、そろそろ大爆発の予感が。絶対に走ると思うんだよなぁ…自分に自信を付けてくれるような活躍を期待しています!
【18位.エリカエスティーム(父モーリス、母メチャコルタ)牝、宮田敬介 / 三木 正浩】
昨シーズン、「もし」が通用するのであれば…ダイヤモンドハンズの故障が無かった世界線を見てみたかったと思います。そう、この馬は兄のリベンジの意味も込めての指名になります。ここまで7頭の牝馬を指名してきましたが、昨年の1位2位のように「牝馬はこれで充分!」と自信を持てるような状況ではなく、最低でもあと1頭は確保したかった。そう考えた時に、ルメールJ騎乗でのデビューも決まっていて、さらに血統的な縁があるこの馬で、満足感を持って牝馬を揃えられたという気持ちになれました。
サトノダイヤモンドとの仔で初日Vを飾ってしまうように、アルゼンチンの血脈の母には相当なスピード能力が流れているはずです。「メチャコルタの仔は、めちゃ走る!」…そう数年後に呼ばれているように、いよいよ復帰する兄ともども見守っていきたい存在です。
【19位.ダノンマカルー(父ドゥラメンテ、母デックドアウト)牡、田中博康 / ダノックス】
全然指名する気が無く…これこそドラフトの“流れ”ですよね。でぃーぷオーナーの「頭文字『デ』から始まる、これまで指名された馬を教えてください」の発言が、この馬を呼び込んでくれました(笑)。正直、ここまで指名してきたラインナップを見ていた際に、牡馬はモーリスやカナロアなど、短めの距離の布陣は相当な厚さを感じたものの、もう少しクラシックディスタンスを狙えるような馬が欲しかった。ですので、この発言をキッカケに、大物感溢れる父の仔を手に入れることが出来たのです。
キャロットに回ってきた兄も見ていて、馬格からか成績は振るわなかったものの、馬自身は決して悪くなかったと思っています。しかし、比較するなら半弟となる本馬は“レベルが違う”存在。見た目も、そして牧場サイドの評価も並々ならぬものを感じます。それにしても、今年のラインナップは偏ってるなぁ…セレクトの高馬が多いし、ダノンさんの牡馬は4頭目! タナパク厩舎もブレイクしていますし、春の中山と東京をしっかり目指していきましょう。
【20位.サイレンスホープ(父リオンディーズ、母ローザフェリーチェ)牡、木村哲也 / 六井 元一】
ここまで、みっちりと指名理由を書いてきましたが…ラスト1枠、この馬を選んだのは『運』です。POG人生で初めて、『運』に頼ってみようかなと思ってみました。
強運の持ち主って、いると思うんです。偶然を必然にしてしまうようなパワーを持つ方、中には本当にいるんですよね。所有馬1頭目からファインルージュを引き当てる六井オーナーも、そんな摩訶不思議な力を持っていることでしょう。この馬も順調に来ていて、評判もしっかり聞こえてきます。馬主人生2頭目の所有馬で、今度はG1タイトルを…なんて出来すぎた話のように感じますが、ドラマって本当にありますからね。今回はオーナーにしっかり乗っかってみたいと思いました。
ということで、指名理由を今年も書き上げました。最初に話したように自信があまり無かったのですが、書いているうちに改めて悪くないラインナップを揃えることが出来たような気になってきました(笑)。キタサンブラック、ドゥラメンテ、ダイワメジャー、キズナ、モーリス、ロードカナロア、スワーヴリチャード、ハーツクライ、レイデオロ、エピファネイア、オルフェーヴル、ブリックスアンドモルタル、リオンディーズ…いやぁ、この世代は昨年度を上回る13種類の種牡馬の産駒が並ぶということで、何とも賑やかな20頭が集まってくれました!
まずは全馬が無事に競走人生を走り抜けられることを祈り、そして華々しい結果を多くの馬たちが生み出せることを楽しみに。この20頭たちとともに、UMASAMURAI14年目のシーズンを心から満喫したいと思います!