昨シーズンは、もう本当に最悪最低のシーズン。最後の最後にアドミラブルが未勝利から青葉賞制覇と意地を見せたものの、それ以外の19頭については何にもなかった。ホント、こんなことあるのか、と思ったほど。
 しかしながら、Time goes by.。嫌なことはもう忘れて、新たなる道を切り拓こう。
 さて、今年のドラフトは、摩訶不思議。点数をつけるとしても、「100点」と言えば「100点」だし、「0点」といえば「0点」と言える。それだけ、手応えがない。こんな感覚は初めて。戦略的には、ぶれたくないけれど、ここ最近のシーズン、低迷が続いているので1度見直しが必要かと思い、少し変えてみた。だけど、「自分らしさ」を忘れたくなかったから残すものは残したつもり。
 もう本当に、どう転ぶか分からないけれど、そろそろいい思いをしたいので、頼むぞ僕の20頭!

 抽選の末獲得できた。今年に限ってはこの抽選勝ちはデカイ。
 というのも、今年はこの「母プラウドスペル」か「母シルヴァースカヤ」で最後まで悩んでいた。「母シルヴァースカヤ」は3人による抽選となってしまっていた。それだけに、ここで抽選を外したら、2頭ともに失うことになってしまう。。。
  なので、この抽選勝ちは本当にデカかった!そして、なんとドラ1での抽選勝ちは初めて!
 さて、思えば、この母プラウドスペルとの出会いは、昨年の秋頃にサンデーレーシングの最初に見た募集馬の中から言わば”一目惚れ”。スマートで綺麗な馬体も好印象。
 ディープインパクトには欧州系の繁殖牝馬によく合うイメージがあるが、調べているとアメリカ血統もそこまで悪くない。父がCreative Cause の半兄のマジカルスペルは7月の函館でのデビュー。この馬も早くデビューできそうだけど、ゆっくりと9月の阪神あたりでデビューできれば。
 この馬を見て吉田勝己さんも藤原調教師もニコニコしているらしい。そして、僕もニコニコ…したいなぁ。

 僕の2位って、いつも中堅クラスが多いが、それがことごとく裏目に出てしまってる。去年の「母シャピーラ」だったり、「母レーヴディマン」だったり、「母ワールドリープレジャー」だったり、「母ピンクカメオ」だったり。2位が当たったのは、2012-2013の「母クロウキャニオン」まで遡る。
 ということで今シーズンは「2位でも攻める!」の作戦に変更することにした。1位が4番を打てる打者なら、2位も4番を打てる打者に。
 先述の通り、「母シルヴァースカヤ」が1位の第2候補だったが、獲られてしまった。ならば、方針変えずに第3候補の「母シユーマ」へ。この馬をスケッチブックに書くときは、これまでと方針を変えることにかなり葛藤しながら書いていたのを覚えてる(笑)
 そして、また抽選勝ち!これもデカかった!
 昨年の6位に指名したアドミラブル(父・ディープインパクト、母・スカーレット)の際にこの馬の全兄・ヘリファルテと迷った末、アドミラブルを指名したが、本当はヘリファルテをその次の順位ぐらいで指名しようと思っていた逸材。
 だから、その後の動向していたし、デビューが遅れたけど、未勝利戦を既走馬相手に強い勝ち方していた。
 そのヘリファルテは、初仔で身体がそんな丈夫じゃなかったらしいが、この馬は2番仔。よくある初仔より2番仔の方がより走る、そんなイメージにこの馬は合うはず!ホームランか三振だけど、期待している。

 咋シーズンは、不発だった「ハーツクライ産駒 x 須貝尚介厩舎」。しかし、侮るなかれ。その実績は十分すぎるほど。咋シーズンの不調はたまたま…だと信じてる。
 今年も多数のハーツクライ産駒が入厩したけれど、最上級に感じたのはこの母ベイトゥベイ。
 スワーヴリチャードで飛躍したNICKS。同じハーツクライ産駒ということで(?)この馬に密着していたけれど、入厩先がまさかの須貝厩舎。他にもいい「ハーツクライ産駒 x 須貝厩舎」が多かったけれど、この馬が1番いい感触を掴んだ。本当に直感だけど。

 スワーヴアラミスでも話に出たダービー2着馬・スワーヴリチャードの半妹。
 しかし、指名した本当のところは、ダノンプラチナと父も母父も母母父まで全く同じ血統構成。ダノンプラチナは、ベコニア賞と朝日杯フューチュリティステークスを強い内容で勝った。
 バンドワゴンで目をつけ、スワーヴリチャードで確信に変わった。その上、ディープインパクトとの相性も抜群のはず。
 昨年のあの馬を見てやっぱり石坂厩舎は牝馬だろう、という想いも重なり牝馬最上位クラスでの指名。

 2シーズン前に指名したジークカイザーの全弟であるこの馬。ジークカイザーは、池江調教師からそっぽ向かれていた存在ながら、その逆境の中新馬戦から500万特別を連勝。さて、ここからだ!という時に怪我してしまった。
 今でも悲しい想いは変わらないし、無事だったらどうだったんだろうと今でも妄想してる・笑
 そんなこと考えてるとこの馬を指名しようか、それとももう悲しい想いしたくないから…と思ったけど、媒体誌やらキャロットクラブでの人気ぶりを見ると後悔したくないので、あえて兄と同じ5位で指名。素晴らしい血統であることは間違いない。
 ぜひとも、秋の新馬戦を勝ち、年末の格上げG1、ホープフルステークスを勝って欲しい。

 早い段階でゲート試験に合格していて、今は一旦放牧中。これから、成長を期することもできるし、ローテーションには余裕ができた。今年の堀厩舎は、昨シーズンのクラシックで活躍できなかったせいか早めの馬がいるみたいだけど、やっぱり人間ブレちゃだめ。ダメなら方法を変えるのも一つの案だけど、それまではうまくいっていたんだから、貫き通すべき。
 ”サトノ祭り”の中でも一番雄大な馬体に見えたし、アドバイザーが池江泰郎元調教師ならば、そうそう外れることはない……はず。
 兄は喉鳴りで活躍できなかったけど、この馬は無事であることを願うばかり。

 この馬を最初に見つけた時、とても不思議な気持ちに駆られた。というのも、母はトーセンジョーダンの半妹やトーセンホマレボシ言わずと知れた、それなりの血統なのに、母の仔はみんな未勝利。
 なのに、この馬はセレクトセールでは1億円を超える高値で落札された。だから。絶対にいいものを秘めてるはずだし、その何かを期待し続けていた。そして、入厩先が矢作厩舎!既に坂路で14-15秒くらい出していて、そろそろ栗東近くまで連れて来られるとのこと。比較的早めの始動が見込めるので、楽しみ。

 ここまで7頭は6頭が牡馬、1頭が牝馬と圧倒的に牝馬の数が少ない。そして、ディープインパクト産駒が7頭中5頭とかなり偏っている。
 なのでいろいろ考えた末、「表紙の毛」が残っていた。こちらも始動は早そう。
 母モルガナイトの父アグネスデジタルはBMSとしてあまり聞かないけれど、母モルガナイトからはタニノギムレット、ハービンジャーからでもPOG期間内でも大いに活躍している。
 そこに2015年産は、キングカメハメハで牝馬。さらに、牝馬で好成績を残している高野厩舎!やっぱり、社台グループから信頼されている高野厩舎も牝馬でこその厩舎だろう。ショウナンパンドラ、ファンディーナとGⅠや重賞馬を育てている一方でポルトドートウィユ、ポルトフォイユの兄弟を初め、有力な牡馬たちをクラシックに送り出せていないのが現状。
 調教師にも相性があるのか「○○厩舎は牡馬」とか「▲▲厩舎は牝馬」とか。牡牝問わず活躍馬を出せている厩舎もいるけれど、まれに性別によってその度合いが分かれる。なので、高野厩舎は牝馬かな、と勝手な判断で以降にも指名して3頭の牝馬を指名してた(16位と20位)。

 母・ジョリージョコンドはサトノクラウンの全姉に当たる。その母のジョコンダ2は、どうも手を出しにくいけれど、この母系は素晴らしく感じる。
 適当に母系を調べていたら、ノーザンファーム産の持ち込み馬がいることを発見。その父は、Dawn Approach。今年のダービーに出走したベストアプローチと同じ父を持つ New Approach。New Approach は英愛の2000m~2400mのGⅠを勝ちまくったけれど、父・Dawn Approachが勝ったGⅠは1400m~1600mということでこの馬はお父さんに似るのか、おじいちゃんに似るのか、楽しみ。
 また、Galileoの系統だけど、New Approachは高松宮記念を勝ったシンコウフォレストの半弟に当たるので問題ないでしょう。何より、ベストアプローチが走っているんだから気にならないか。
 デビューは開幕週の予定だったけど、少しスライドするみたい。おかげで(?)でこの指名理由もスライドできた(笑)

 すごく意外な目で見られた(笑)
 僕含め他オーナーの皆さんは、ディープインパクトやらキングカメハメハの産駒を根こそぎ指名しているけれど、そんな中異彩を放っているサウスヴィグラス産駒。
 サウスヴィグラスは現役時代さながらの種牡馬成績を残している。そのテリトリーはほぼダートの1200m~1400m。なのにも関わらず、リーディングサイアー20位以内をキープしている。これ、すごくない? 
 指名した後に「なぜ?」と聞かれた際に「サウスヴィグラスとゴールドアリュール」の組み合わせと適当に答えたけれど、正しくは、「サウスヴィグラスに母系にアサティス」にだった。これだとラブミーチャン(母父がアサティス)と似てくる。この馬は、「サウスヴィグラスxゴールドアリュールxアサティス」だからダートの短距離の鬼になれそう。
 おまけに、デビューも早そうなので、早々に勝ち上がって2歳のうちに地方交流戦を勝って、年末川崎へ行って欲しい。そして、伊藤圭三厩舎に久しぶりの重賞制覇を。
 あと、サウスヴィグラスは現役時代好きな馬の1頭だった。だから、ずっといつかは指名したいと思い続けていたけれど、やっと指名できた。

 重点を置いていた「ディープインパクトxDubawi」はビギンオーナーに獲られてしまった。母エクストラレーンは、2015年産は姉(エレクトロニカ)と違い、身体がそこそこ大きいので期待していたけれど…
 ならばと、もう一つの重点置いている「ディープインパクトxTapit」。シフトチェンジ。まだ、サンプル数が少ない。母ザズーの2014年産駒は母エレクトラレーンのと同じく身体が小さかった。しかし、この馬はすでに450キロ前後までに大きくなっている。
 また、昨シーズン指名していたエイプリルミスト(同じくディープインパクトxTapit)は、毛色が芦毛だった。この馬も芦毛。この馬の姉は黒鹿毛。もしかしたら、正解は「芦毛」なのかも。ただ、何せサンプル数が少ない。
 まあ、秋以降なんだけど、クラシックへ駒を進めてくれれば、御の字。

 出た!オルフェーヴル産駒。
 この馬もセレクトセールの結果から注目はしていたけど、媒体誌でその馬体を見たときにその雄大さに感動。ただ、その隣の母ラストグルーヴにも同じ想いを馳せたけれど。馬体は分からないけれど、重心が低く力強い走りを期待できそうだ。
 兄姉からはまだ活躍馬が出ていないけれど、母の全姉にはスリープレスナイトがいる。底力はありそうだし、そこにオルフェーヴルの大胆さがうまくマッチングすれば、クラシックも夢じゃないと思っている。

 多分、この馬は外せないなと思いながら今シーズンのドラフトの戦略を考えていた。というのも、祖母にはハッピーパスがおり、すなわちチェッキーノと血統構成が似ている。
 キングカメハメハとシンボリクリスエスの組み合わせは、ダービー馬・レイデオロと同じ。母系は藤沢和雄厩舎にゆかりの血統であることは、レイデオロとバックボーンは一緒。
 秋口からゆったりとデビューしてクラシックに歩を進めて欲しい。

 アドマイヤラクティ、アドマイヤエイカン(←指名馬)、アドマイヤミヤビは、3頭ともに共通にしているのは「ハーツクライ産駒」と「近藤利一氏」。最近は、めっきりGⅠにはご無沙汰しているけれど、ハーツクライ産駒で復活しつつある。
 そんなハーツクライ産駒の入厩先は、ハーツクライ産駒得意の須貝厩舎!
 500キロくらいあり、気性に問題ありそうだけど、須貝厩舎ならそこを修正できる力があることは、クルミナルで周知済みなので、問題なし!

 UMASAMURAIで指名され続けている母クロウキャニオンのはしりは、実は僕。カミノタサハラから始まっている。重賞を勝っているのもカミノタサハラのみ。やっぱりの母系は僕を求めているかもしれない(笑)
 ダービー馬・マカヒキもそんな情報が出ておらず、メンバー全員でお見合いしてしまったが、金子真人オーナーは、情報が出ていないのも逆にいい材料かもしれない。その上、マカヒキと同じディープインパクトとフレンチデピュティの組み合わせ。今シーズンのこの組み合わせはこの馬のみ!
 また、この兄姉はそれぞれ金子真人オーナーと縁の深い厩舎だけれど、今回は新鋭の中内田充正厩舎!どんな未来を描いてくれるのか楽しみ。
 そろそろ、この母からGⅠ馬が出てくれることを願っている!

 ここまで15頭中、牝馬4頭なのでここからは怒涛の牝馬祭り。
 母・ハワイアンウインドは、昨シーズン大流行だったウインドインハーヘア一族。そこに、父・ハーツクライがつけば、クラシックを賑わせたアドマイヤミヤビと超似ている。そこに(勝手なイメージだが)牝馬が得意な高野友和厩舎ならば安心だ。

 今シーズンUMASAMURAI全140頭の中で1番マイナーな種牡馬でしょう。
 父エイシンアポロンは2歳の早い段階から活躍、母エイシンテンダーも無敗でチューリップ賞を勝った。
 競馬王で6月の東京で下ろす予定とのことなのに、まだ何の情報もないのが不安・・・。

 母も姉もアメリカのダートで活躍して、重賞を勝ちまくり、父のMalibu Moonはオーブルチェフを輩出しており、確実に2歳地方重賞狙い。
 10位のセグレートシチーとともに12月の川崎でワンツーを演出してくれたり。

 いやあ、すごい血統が日本にやってきましたね!母系には、ドイツダービー馬やドイツオークス馬ばかり。
 新興勢力になっているオーナーの了徳寺オーナーは凄まじい勢いで一気にスターダムの階段を駆け上がれることができそう。 僕にはない「考えたらすぐに行動に出る」ことが本当に素晴らしい。馬主資格を取る前にセリで馬を買ったり、早々に牧場作ったり・・・。
 昨シーズン、指名したテソーロに続き2頭目。残念ながら白星を飾ることができなかったが、この馬でその鬱憤を晴らしたい。

 この母を指名し続けて早3年。最近は、指名したその弟や妹には固執しないのを意識しているが、やっぱりこの母は別格だな。
 2個上のリーチザハイツは、素質がありながらもデビュー直前に骨折したり、デビュー戦後に亡くなったり。1個上のディヴァインハイツは、最悪なシーズンの最悪な状況下で新馬勝ちしてくれた。新馬戦を惜敗の連続で、その後勝ち切れずに長きの放牧に出てしまうという精神的にもキツかったけど、あの新馬勝ちには本当に涙が出た@立川泉市民体育館。
 あの後、すぐにずっと指名し続けたいと誓ったのだ。
 それなのに、20位には「父・Frankel x 母・Danedream」を指名していなかったんじゃねーの?とツッコまれそうだけど、実は抽選に外れそうだなと思っていたんだな。今思えば、この無駄な抽選がなければ、3戦全勝だったのに無駄な黒星をつけてしまった。

 以上が今シーズンの苦楽をともにする20頭。
 イントロで語ったが、自分なりの方向転換がどう出るか。来シーズンもまた転換しなければならないのか。こうやって考えることが POG、いや、UMASAMURAIの面白いところだ。

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