昨シーズンは2位。キラーアビリティ、スタニングローズの活躍もあり、最終週までまで優勝が狙える順位にいることが出来ました。最近の7シーズンは、優勝→3位→3位→優勝→2位→2位→2位という感じで、Aクラスには入り続けることが出来ていますし、重賞勝ちやGIで勝ち負けする馬たちを指名でき、“負けない”シーズンが続いているのは自信になります。
 今年のドラフトはオークス当日の日曜に行われたという事で、いつもより1週早いスケジュール。ただ、基本的には今までのスタンスを崩さないことを意識しました。大きく変えた部分は、“ドラフト対策”。どうしても以前に比べると、事前の調査に時間を掛けることが出来ないですし、それはもう仕方がないな…と。
 でも、少なくともドラフト当日にテンパると、その後に後悔のほうが強くなるので、「欲しい馬はみんなが欲しい。獲られた時にどうリカバーするか」に焦点を置きました。闇雲に指名するのも良くないし、何より様々な路線の馬をバランスを重要視したい。そこで決めたのが、150頭近くいる候補馬の中から最終指名候補をジャンルに分類することでした。
 「牡馬(早期・短距離)」「牡馬(早期・中距離)」「牡馬(遅め)」「牝馬(早期)」「牝馬(遅め)」「函館デビュー」という6つのカテゴリーに分け、ここのバランスを意識しながら、指名馬を選ぶことにしました。(この分類の仕方は自分なりの基準です)
事前に、このような振り方をしています。(評価順※母名を記載)
【牡馬(早・短)】Midsummer Fair、メジャーエンブレム、チェッキーノ、レディイヴァンカ、クッカーニャ、チャーチクワイア、クラックシード、デグラーティア、トレジャーステイト、グリューネワルト、キャヴァルドレ、フォルテピアノ
【牡馬(早・中)】サンタフェチーフ、スウィートリーズン、メチャコルタ、ライツェント、シーズアタイガー、メジロツボネ、タッチングスピーチ、マルケッサ、ガラアフェアー、カヴェルナ
【牡馬(遅)】セリエンホルデ、ラヴズオンリーミー、クイーンズリング、ファイネストシティ、バウンスシャッセ、ハルーワスウィート、ディルガ、シーウィルレイン、クイーンビー2、チェリーコレクト、ヴィンテージローズ、マジェスティッククオリティ、レッドメデューサ、ラクレソニエール、クルミナル、レキシールー、ローザフェリーチェ、イェーガーオレンジ、スサーナトウショウ、シックスイス、ディオジェーヌ、コンヴィクション2、ワイルドココ、フリーティングスピリット、ゴールディーエスポニー、ロードクロサイト、オーマイベイビー、スティールパス、ハーレクイーン、エピックラヴ、ダンスアミーガ、サンソヴール、スピニングワイルドキャット
【牝馬(早)】ヤンキーローズ、、アドマイヤテンバ、ポルトフィーノ、コンドコマンド、ホットチャチャ、メリオーラ、フォエヴァーダーリング、ラルケット、リミニ、ローズウィスパー、アズールムーン、ザキア
【牝馬(遅)】ドナウブルー、サンブルエミューズ、デニムアンドルビー、ピラミマ、アイムユアーズ、フローラルカーヴ、バラダセール、シャンブルドット、トータルヒート、ザズー、リッスン、レリカリオ、ギモーヴ
【函館】ウィキッドリーパーフェクト、チェリーペトルズ、ブーケトウショウ、ルシュクル、ナンヨーカノン

 今見ても、獲られた馬は多数いるものの、各路線のバランスは自分なりに「よくやった」と評価していますし、このカテゴライズさえあれば、精神的に楽なドラフトになり…今後もコレは使えるな!と思っています。結果、今年のドラフトは90点以上と自信を持った評価に。さぁ、前フリが長くなりました…指名理由を書いていきましょう。

 今年の指名リストを作る際、中内田厩舎に予定されていた馬はすべて入れました。リオンディーズやドリームジャーニー産駒もいて、賑わったリストになったんですが、やっぱり、中内田先生はすごいです。厩舎力が本当に素晴らしいと思っています。
 自分自身はキャロットクラブでグランディアに出資しているのですが、厩舎のマネジメント力を感じるとともに、日頃から川田ジョッキーに調教でコミュニケーションを取ってもらえるのも本当に大きいな、と。そして、POGで獲るなら、中内田厩舎は早期入厩に越したことはないと思っています。昨年、その出資馬との併せ馬で遅れたのを見て直前に外しましたが、セリフォスも指名する予定でいましたし、やっぱり、ここの厩舎で目途が立っているのは本当に大きいと思います。
 あ、この馬ですよね。ドラフト1位にしたのも、今年の2歳馬で一番欠点が少ないと思ったからです。予定が決まっていますし、オープン級の力を持つ姉のロムネヤを見ても血統のポテンシャルは十分。純粋に一番計算できる馬だと思っていますし、当然ながら阪神マイルの大舞台を目指します!

 この順位では、母サンタフェチーフを抽選負け。痛いですけど、やっぱり2位なら仕方ないですよね。
 で、リカバリーをどうしようか考えました。上にあるように、次はスムーズなら母ドナウブルーなんです。でも、矢作厩舎での抽選負けは同じ厩舎で取り返したい…と、ここで予定を入れ替えた指名を行いました。うーん、この順序をミスっていなければ両獲りもあったかもしれない…と、未だにこの采配ミスは悔やんでいます。
 この馬の話をしましょう。姉のナミュールはGIにこそ届かなかったものの、3歳の牝馬の中ではトップの能力を持っていると思っています。父が代わりましたが、牧場サイドやクラブの評価は姉以上だと思っていますし、“持ち上げている”感じが全くしないんですよね。単純に、その能力を褒めているのがヒシヒシと伝わってきます。
 入厩後はゲートに多少手こずっていますが、厩舎の評価も高い1頭ですし、1位と合わせて牝馬路線で本当に計算できる2頭を確保できたと思っています。この2頭がいるから、しばらく牡馬を揃えることに集中が出来たぐらい。いやぁ、いい馬です。矢作先生がピタッと大舞台に向けて仕上げてくれるでしょう!

 サトノダイヤモンド自身が好きとか、種牡馬として評価しているとか…あまりそんなことは無くて。この馬は、純粋にプロフィールが素晴らしいな、と思っています。
 新種牡馬で開幕週デビュー。父を管理した厩舎としては産駒の初勝利が欲しいし、父と同じ生産牧場としては、ここを勝たせて、名声を上げて、勢いをもたらしたままセレクトセールに突入したい…と。そんな思惑が十分に伝わってきますよね。
 将来的にどの路線で走るか分かりませんが、気性面や母系を考えると、ここを皮切りに余裕を持ったスケジュールで暮れの同舞台も見据えられるはず。一時期低迷していた池江厩舎も今年に入ってから好調ですし、初日からの吉報が楽しみですね。

 この馬、大丈夫でしょう。活躍を確信しています。
 POGシーズン前に、早くから注目の2歳馬として名前が挙がっている存在でした。牧場サイドはもちろん、天栄が期待を掛けていることが十分に伝わってきましたし、キムテツ師の評価もそう。ゲート試験のために早期に入厩した際、サッと速いラップを刻んだんですよね。
 デビューまでの過程も、ルメールJを確保するのも、すべて想定内。コディーノを指名していましたけど、この母系はスピード能力には長けていますし、母も順調ならば一番大きなタイトルも狙えたはず。早期デビューのモーリス産駒がイマイチ走らなかった時期もありましたが、それを考慮してもここに使うというのは、間違いなく自信の表れ。開幕週の東京マイルから羽ばたいた馬は多数います。この馬も続いてくれるでしょう!

 母チェッキーノと同様に、早期から評判になっていたのがこの馬。母の産駒は初年度に指名し、指名理由でも書きましたが昨年は最後の1頭で悩んで除外。そして、3番仔になるこの馬に対しては、過去いちばんの評価をしています。
 あれだけ圧倒的なスピードを持った母の仔ですから、必ずいつか大物が誕生するでしょうし、今年の早期デビューを狙う関東馬の中でも前評判は相当上位じゃないでしょうか。姉たちは秋デビューから惜しい競馬が続いて勝ち上がりに苦戦していましたが、歯車さえ噛み合えば上のクラスでも好勝負できる素質は感じます。
 この馬自身のポテンシャルはもちろん、早めに始動できるというのが、体質面も含めて姉たちには無い強調点。本当は中距離に色気を持たずに、マイルを狙ってほしいと思いますが、まずは大舞台に挑むための賞金を順調に加算していってもらいたいですね。

 ゴドルフィンの今年一番の大物ですね。いやぁ、どの媒体見ても評価が高いこと高いこと!(笑)。ワクワクするような言葉が並んでいます。
 それを示すように入厩後も順調で、初時計で坂路53秒台。うん、能力を兼ね備えているのは間違いないでしょう。デビュー戦の阪神マイルは、今年最もメンバーが集まりそうなレースで、UMASAMURAIからも各オーナーの指名馬が集結します。そんな中でも、ノーザン生産馬たちを蹴散らし、そのまま重賞路線へ。早期デビューのFrankel産駒ということで、グレナディアガーズの再来を期待し、マイルの大舞台を目指したいですね。

 指名するのも含めて、ちょっと複雑ではあるんです。母はキャロットの出資馬でしたから。
 姉のディアドラも、兄のリューベックも、クラブに回ってきたら出資していただろうと思うと、残念な気持ちをどうしても持ってしまう…。ただもうこの現状で、キャロットに母の仔が来ることはないだろうし、今年のドラフトでは色々な感情を抑え、単純に戦力として評価しました。
 ソニンクからのスピード能力を母が持っているのは、産駒の活躍からも明らか。早期入厩からゲート合格を果たし、おそらく兄同様に札幌デビューに備えているでしょう。須貝厩舎×金子オーナーの北海道デビュー、最近のトレンドというか…もはや鉄板ですよね。自分が指名しなくてもbambamオーナーが狙うのは明白ですし、この順位で確保できてよかったと思います。活躍してほしいけど、活躍すればするほど…やっぱり複雑かな(笑)。指名していれば応援できる!と、そのモヤモヤを消すためにも、ラインナップに加えました。

 矢作厩舎に人気が集まるのは納得ですし、4頭指名というのは、今年のラインナップの中でも最多。そんな中、この馬を指名した際の他オーナーのリアクションを見ても、この順位で確保できて本当に良かったと思っています。
 シュネルマイスターの半弟。個人馬主ですし、情報があまり出ないのは仕方ない。ただ、まず矢作師の評価が高い点と、坂路調教の映像からもある程度の順調さを持っていることは確かです。配合面は色々な所で言及されていますが、今年に入ってからダノンスコーピオンやパンサラッサも出ている「サドラー×カナロア」。
 これだけの良血馬がセリに出ず庭先で取引された点もいい面で匂いますし、やはりサンデーを持っていない血統表を見ると、将来的な種牡馬入りまで夢が広がります。単純に持ち込みで産駒を走らせた母ですし、その後の仔がトップの厩舎に入っただけで、プロフィール的には満点ですよね。いつが初陣になるか分かりませんが、その日を心待ちにしています!

 エフフォーリアをはじめ、出身馬である父の仔が良く走る「エピファネイア×キャロット」。抽選で落選しましたが、自分もこの組み合わせの牝馬に申し込んだぐらいです。
 さて、クラブ募集時、この世代最大の注目馬は「エピファネイア×クルミナル」でした。上が走っているのはもちろん、誰が見ても分かる垢抜けた馬体が大人気で、注目を集めていたんですよね。
 一方、自身も重賞勝ちを果たしたバウンスシャッセの仔は、上が思うように走らず、募集時にはそこそこの人気に。ただ、現時点ではグングン評価を上げてきている印象を受けます。この世代のノーザンのエピファネイア産駒は“急がず”という育成方針がありそうですが、この馬も今が上昇一途で、まだまだ右肩上がりに成長を続けていきそうな気配。関東馬だけにさほど期間内に数を使ってもらえなさそうですが、まぁその点は無敗で行けば問題ありません!
 シンハライト、サートゥルナーリア、キラーアビリティ…自分が指名したキャロットの馬はアベレージが非常に高いんです。素質の面ではこの3頭に劣らない存在だと思っていますし、クラシックを狙いたいですね!

 ここで高野厩舎のハーツクライ産駒が2頭続くわけですが、狙いは全然違います。まず、この馬。過去に指名していたディアスティマの半弟になります。兄も前評判はとても高かったものの、早期デビュー予定が秋にズレ、オープンの一歩手前で期間終了。ただ、その後着々と力を付けてオープン入りし、今その能力が開花しようとしています。
 一方で、この馬ですよね。クラブ募集時の評判は兄ほどでは無かったと思いますが、2歳になってからの育成サイドの評価が本当に高い! そして、入厩後にそのポテンシャルを遺憾なく発揮しています。ゲート試験後に数本出した調教の動きは、このままデビューに迎えるほど。高野師も相当期待しているようですし、これはもう大物が溢れ出ています(笑)。兄を見る限り、ある程度距離があったほうが本領発揮となりそうですし、1年後の東京を見据えて問題ないんじゃないでしょうか!

 高野厩舎、好きなんですよ。ここ最近の指名理由でずっと挙げていますが、この厩舎のノーザン牝馬は本当に活躍馬を多々出していて、個人的にもスタニングローズで狙いをズバリ当てることが出来ました!
 そして、今年も高野厩舎に入るノーザンの牝馬は全てピックアップしましたが、その中で最上位に置いたのが、この馬です。
 指名馬スワーヴリチャードの妹でもあるんですが、毎年必ず獲っている「ハーツ×Unbridled’s Song」というニックスを持っているのが第一の理由。そして、牧場サイドの評判の良さが第二の理由。最後に、師匠のマツクニ流のスパルタ調教に耐えれるであろう馬格を持っている面を評価しています。
 スタニングローズの使い方を見ても、見込んだ馬はしっかり狙いを定めて使ってくれる厩舎ですし、体質さえ強ければ期間内は十分に楽しむことは出来るでしょう。「高野厩舎×ノーザン牝馬」枠、今年はこの馬に自信を持って託します!

 リストには居たんですけど、早々に消えると思っていたので、指名できるとは…。ビックリしています。この順位なら、大満足の獲得ではないでしょうか!
 姉のトレデマンド以来の指名になりますが、アルジャンナといい、コマンドラインといい…普通に重賞を勝ち負けしている馬が上にいるわけですから、母の繁殖ポテンシャルは間違いないでしょう。良血ひしめく国枝厩舎の中で開幕週を飾るという面でも、ルメールJが手綱を取るということを考えても、当然ながらクラブや牧場サイドの期待度を感じます。別に、プロフィール面で割り引く必要が全くない馬ですよね。なんでこの順位まで残っていたのか全く謎ですが、自分が好きな“欠点が少ない”計算できる1頭だと思います。

 ドラフト当日まで隠れてくれていた感じですかね。この順位だと厳しいと思っていましたが、あまり存在を知られていなそうな感じ。ここで獲得できてホッとしています。
 セレクトの高馬ですが、POG媒体に掲載されていた情報は、514キロの馬体重と15-15程度で順調に乗り込んでいるぐらい。ただ、中内田厩舎に所属するという点を知り、さらにドラフトの少し前に馬名の申請がされたように、情報は少なく“見えない”ながらも入厩まであと少しという段階まで来ているのは間違いないでしょう。
 この厩舎の牡馬なら、ゴリゴリのクラシックディスタンスのタイプというよりは、下手するとマイルでも走れそうな馬を狙いたいところ。オーストラリアの短距離で大活躍した母からのスピードと、ハーツの底力が組み合わされば…照準は中山2000。厩舎と馬主の主戦である川田ジョッキーを背に、そこを目指して行きたいですね。

 毎年恒例の函館2歳Sチャレンジ。いやぁ、これは今年も書きますけど、函館デビューの馬は獲るのが本当に難しくなってきました。ドラフトが早まった関係で、そこまで函館組の予定が上がっていないし、2頭ぐらいは確保できると思っていたんですけどね。この馬に託すことになりました。
 ただ、上の【函館デビュー】ジャンルを見ても、この路線で最上位に評価していたのが、本馬です。他の函館始動の馬たちと違って、馬名も決まっていないし、もちろん予定も伝わって来ず、本当に使うのか…という半信半疑はあるものの、3月時点の矢作先生の「スピードが違う。函館デビューから2歳Sを」的なコメントを信じ、その通りに行くことを待ち望んでいます。
 母はハートレーがいきなり活躍し、ノーザンの中でも大注目の繁殖になりましたが、あまりその後が続かず…といった具合。POGでも前評判の割に結果が伴わない血統と見られがちですが、父や厩舎もガラッと変わり、この馬単体で評価していくべきでしょう。函館2歳Sを狙うのであれば、そろそろ入厩してもらわないと…なんですけど、大丈夫かなぁ。ずっと残る函館タイトルへの執念…今年はこの馬で成仏できますように!

 この順位までの牡馬を見渡した時に、マイルから中距離向きが多い印象。今の競馬で大舞台を狙うのであれば、スピードは絶対に必要なので狙い通りなんですが、ここら辺で1頭ぐらいはダービーを見据えた大物タイプを確保しておきたいと思いました。
 「ダノックス×堀厩舎」という、今年のダービー1番人気馬と同じタッグのこの馬ですが、POG媒体を見ても532キロという馬体重ぐらいしか目立った情報がありません。それでも、早めに移動を計画できるほど順調なようですし、この馬主のセレクト高馬というだけで、“隠れた大物感”をたっぷり感じます。
 早くに亡くなった父なだけに、産駒を指名できるのもあと僅か。牧場サイドとしても生産馬から後継種牡馬を出したいでしょうし、それが父と同じ堀先生が管理した馬だとしたらロマンを感じます。血統面も、馬体重も、少し重さを感じるのは否めないですが、そこはスケール感に置き換えましょう。さぁ、目指すは1年後の東京2400です!

 上位2頭である程度の満足感があるものの、この順位まで牝馬は4頭のみ。さすがに…ということで、残り5枠である程度の数を揃えに行くことを計画しました。
 上のジャンルを見ていただいても分かるように、この馬は早期デビュー予定の牝馬の中でも高い評価をしていました。ただ、3位の母メチャコルタと初陣が重なるため、指名は積極的で無かったんですよね。まぁでも、さすがにこの順位まで残っていましたし、評判の良さを加味すると、デビューで激突することを含めても指名すべきだと感じました。冷静に考えれば、2戦目以降は別路線になりますしね…。
 ドラフト前までもそこそこの時計を出していましたが、1週前追いは動きも含めて特筆すべきモノ。能力は間違いないでしょうし、どうせなら開幕週からハイレベルな走りを見せ、牝馬戦線を賑わせて欲しいと思います。

 4頭目の指名となる、母の産駒。やはり過去の指名馬の中でも、思い入れはダントツに違います。本来であれば20位まで残しておきたかったものの…今年の産駒は、POG本でもそこそこ大きい扱いになっていたため、会議が進むにつれて指名できていない不安が募り、さすがにここで行くことにしました。自分の中では、これでもよく我慢したほうなんですけどね(笑)。
 まぁ、評判はいいですよね。ただ、個人的には馬体重はもっと欲しいところ。最近のクラブの近況を見ても、今は成長期のようで、ようやく実が入ってきた感じ。デビューは秋以降になると思いますが、素質自体は間違いないでしょう。夏を越してもう1つレベルアップし、いずれ母が挑んだ大舞台まで辿り着いて欲しいですね。

 ノースヒルズの馬はPOGで人気も出てきて、なかなか思うように指名できない数年間が続いています。今年も魅力的な馬がたくさん居ましたが、その中でも最も評価していた馬が確保できてホッとしています。
 「ノースヒルズ×矢作厩舎」の馬は頭数もいるものの、自分がピンと来たのが、この馬。このオーナーのキズナ産駒というのもアツいですし、母は良い仔を出すと思っているんです。全兄全姉と比較しても、この馬は馬体重を含めてしっかり順調に来ているのが強み。そして、「初時計で3ハロン40秒台を出した!」なんてエピソードも魅力的です。
 良血の母の産駒で、上はイマイチだったものの大爆発…これはコントレイルと同じパターンでもありますし、このパターンにハマりそうな気がするんです。スター揃いの矢作厩舎の中でも、最終的に抜け出すのがこの馬になる…そんな事があってもおかしくないと思っています!

 いやいや…19位に残っている馬じゃないでしょう!(笑)
 牝馬が少なかったこともあり、ラスト2枠は母リミニ、母フローラルカーヴで締めようと思っていました。が、何気なくリストを見返したら、何故かこの馬が残っている…。
 三度目のダービートレーナーでもある友道厩舎の馬は、人気過ぎてどんどん獲られていきましたが、この馬は何故…? 父の初年度産駒を代表する1頭ですし、多少のアクシデントはあったものの、牧場サイドの評判も上々。さらに個人的には、初タッグでサトノヘリオスを出した、この里見オーナーと友道厩舎は今後強力なラインになると思っています。
 里見オーナーの馬は、サトノフラッグ、サトノインプレッサ、サトノレイナス(抽選負け)と、自分とはかなりの相性の良さを誇ります。こんな大物を抽選でGET出来て本当に良かった。半兄ワーケアに続く、母の産駒です。これ、「残り物には福がある」を象徴する指名なんじゃないでしょうか!

 今年のPOGは、異常なまでに集中した藤田オーナーへの人気! セールで落札したどの馬も順調に来ているのがすごいし、UMASAMURAI的にはPOG媒体で取り上げられた馬たちがどれも上位で消えたというのもヤバかった…。
 1年前にドーブネを指名した時とは本当に状況が変わりましたよね。とにかく走りまくってますからね、所有馬が。自分も欲しい馬は多数いましたが、どんどん消えていく状況を見て、途中からラスト1枠をこの馬で終えることに決めました。
 ドーブネを輩出した千葉セリの今年の最高価格馬。牝馬ながらに6,000万円近い価格まで競り上がったのは、その調教ですよね。スピード感溢れる走りに加え、追われてから即座に反応する様子は、もうすぐにでもレースに使えそうなほど。緩めなければ夏場にお披露目になるでしょうし、このオーナーが牝馬でも活躍馬を手にするのか見ものです。1年後の答え合わせの際、セレクトの高馬もいたけど、結局いちばん活躍したのは、この馬だった…そんな未来も夢じゃないと思っています。

 いやぁ、一気に書き上げた指名理由ですが、今年は長くなりました。ただ、文量の割にはサクッと進んだ印象。ドゥラメンテ、キタサンブラック、サトノダイヤモンド、モーリス、ロードカナロア、Frankel、ルーラーシップ、エピファネイア、ハーツクライ、ダイワメジャー、リアルスティール、キズナと、12頭の種牡馬の産駒を指名できた点が個人的にはとても満足していて、見るだけでも楽しいバラエティーに富んだラインナップになったと思っています。
 GIを手にできるかどうかは運も絡みますので、せめて“負けない”シーズンを送り、楽しむことが出来れば。この20頭の相棒たちを1年間追い続けたいと思います! 最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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