UMASAMURAI初年度、オルフェーヴルを中心に叩き出した歴代最高ポイントを保持すること10年…。昨シーズンはソダシやシャフリヤールの活躍で、ついにマルオーナーにレコードを譲ることに。
 それでもグレナディアガーズ、ステラヴェローチェ、モントライゼのおかげで、2歳戦からクラシックまで、とても楽しく充実したシーズンを送ることが出来ました。
 昨シーズン前のドラフトは想定外の事態とリカバリーが上手く出来ず、“歴代最悪”とさえ思っていたものの、フタを開けてみれば、例年の優勝ラインに並ぶほどのポイントに。
 そう、この結果から、新シーズンのドラフトに向けては肩の力を抜いて楽しくリラックスした指名を心掛けました。
 リスト提出者は無く、全員が初めて揃ったドラフト。当然、人気馬が獲りにくくなることも想定していましたし、抽選の結果は決して望んだものではなかったものの、少なくともバランスの調整は出来たかな、と。
 ここ数年は桜花賞戦線にエントリーすら出来なかったので、特に牝馬のラインナップは意識したつもりですし、その点に関しては満足いく結果になったのではないでしょうか。
 全体的に“ホームランバッター”が少なく、いい意味で“アベレージヒッター”が揃った印象の20頭。一発の魅力も当然あるけど、今シーズンは“繋ぎ”を意識した全員野球で挑みます。それでは、指名理由を書いていきましょうか!

 戦前のドラフト1位は、母コンドコマンドに決め打ち。姉を持っていた縁もあり、ぜひ獲得したかったものの、4人での抽選に敗れる結果に。ここまでは想定内。事前にハズレ1位は、母テディーズプロミスや母キトゥンズクイーンを考えていましたが、bambam88オーナーが確実に次位で書くであろう、母クロウキャニオンを指名しました。
 クリアザトラック以来の母の産駒ですが、ホームランというよりは確実にクラシックに歩んでくれる“計算できる1頭”という立ち位置。ディープ以外の配合で、新味を期待したくなりますね。

 続けて、ジャンプして13〜15位の指名理由を。
 今年のドラフトは牝馬の指名を意識するあまり、次々とディープの牡馬がリストから消える事態に…。自分としても10位を終えたあたりから、どのようにリカバーをしていくか頭をフル回転させていました。
 そこで思い付いたのが、ラストクロップとなる「キングカメハメハ」の存在。最近では産駒数の少なさから印象は薄いものの、3歳世代でも産駒1頭当たりの勝率の高さは頭に入っていたので、盲点となっていた父の産駒で弱点の補強に動くことに。そして、リストのキンカメ産駒を見渡した時に、ある文字が目に入ったのです。
 馬主欄に書かれていた「金子真人HD」の光り輝く文字! そう、ここで金子オーナー所有のキンカメ牡馬を一気に網羅するチャレンジを企て、見事に成功しました! 母クロウキャニオンを含め、この4頭で“フォーカード”が揃った状態に。このうち、少なくとも1頭はタイトルを獲ってくれるでしょう(笑)。
 POGでキンカメ産駒を指名した記憶が殆どないなぁ…と思っていましたが、調べてみると過去10年で僅か7頭のみ!なぜか縁が少なかった父ですが、最晩年から代表産駒が出ることを期待しています。

 今年のドラフトも、過去に指名したことのある母馬の産駒が数多く取り上げられ、取捨選択を迷わせていました。厩舎や牧場サイドのコメントも大事ですが、特に活躍してくれた馬の弟妹は絶対に確保したい…その思いで、牝馬の最上位に置いたのが、この馬になります。
 兄のマイラプソディは無傷の3連勝で重賞制覇。翌年のクラシック路線に胸を躍らせましたが、その後は気性面の問題とともに伸び悩む結果に…。その兄の悔しさを、妹が果たしてくれると思っています。ハーツ産駒の兄に比べ、ディープ牝馬に出たことで、より軽さとキレを意識できるように。早めから動けそうですし、名手を背に阪神マイルを大外からビュッと駆け抜ける姿が今から楽しみです!

 いい馬なんですよ、本当に! 実は東サラ会員も掛け持ちしていますが、昨年の募集時にこの馬に応募し、落選…。キャンセル募集でも再アタックし、落選…。縁がありませんでした。。
 血統面で言うと、過去にスワーヴリチャードやナスノシンフォニー、ルナベイルでの指名理由と同じく、おなじみの「ハーツ×Unbridle’s Song」の見事なニックス。それ以上に、力強さと柔らかさを兼ね備えた歩様は、一口クラブの同世代たちの中でも何枚も抜けたほどのインパクトでした。個人的には父との配合は大成功で、重賞を勝った兄2頭を凌ぐポテンシャルを秘めていると思います。
 この母の産駒はマルオーナーが連続して指名していましたが、そこを出し抜くための3位指名。この馬が走らなければ、自分の相馬眼なんてガラクタだと思います(笑)。そのぐらい自信のある1頭! 1年後の答え合わせが楽しみです。

 この順位では、最後に提出するギリギリまで、母キトゥンズクイーンとどちらを指名しようか悩みましたが、初志貫徹でコチラに。見事に抽選勝ちを果たすことが出来ました! 指名理由は単純に「評判」ですよね(笑)。東の牝馬のエースかつ、母テディーズプロミスと合わせて早来の牝馬ダブルセンター。不安点も少なからずありますしデビュー戦では強力なライバルも居るものの、ここは開幕週から結果を出してくれるでしょう!

 ここでようやくディープ牡馬が登場。いやぁ、リストから消えに消えていましたね(笑)。いかにもクラシック路線を狙うタイプも悪くないですが、父の産駒で個人的に好きなのはスピード感溢れたマイラー寄りの産駒。キャロット所属の本馬は、募集当初あまりピンと来なかったものの、調教の動画が更新される度に疾走感ある走りを見せていて、出世は間違いないポテンシャルを披露しています。早期デビューから勝ち名乗り、札幌2歳SかサウジアラビアロイヤルCを経て2歳GIへ。3歳で気性面の成長とともに皐月賞、ダービーの距離も克服…そんな未来が妄想できるほど、成功が約束された1頭だと思います。

 矢作厩舎の人気は凄まじい…。やっぱり、この厩舎に所属するだけで安心感のようなものがありますよね!
 本来なら牡馬も確保したかったものの、今シーズンはこの馬だけお世話になることに。ノーザン出身の銀河系のような馬たちが名を連ねる中、先生のコメントを読む限り、この世代の牝馬で代表格なのは本馬で間違いないでしょう! 「ディープ×Storm Cat」の配合は、教科書に出てくるようなベタ中のベタですし、牝馬の王道を突き進んでくれると思っています。この世代の矢作厩舎では、母セットプレイ(父キタサンブラック)に4口出資しています。桜花賞は母ジェニサに、そしてオークスはこちらに…という結果になれば最高ですね!

 一時期は一口馬主の出資馬を必ず指名していたのですが、POGで獲ろうが獲るまいが応援することは変わらないので、ある時期から敢えて避けるようにしていました。
 そして今年、キャロットで出資しているのがこの馬。おなじみの血統に加え、早期から始動する点と、中内田厩舎というプロフィール。誰かに指名されるのは避けたかったので、久々にUMASAMURAIでもラインナップに加えました。過去一番の高額出資馬ですし、手応えや期待度も段違いの存在です。自分が今まで味わったことがない喜びを果たしてくれますように…まずはデビュー戦が本当に楽しみです!

 高野厩舎のノーザン牝馬の相性って、抜群ですよね。最近でもレイパパレやセンテリュオの活躍は勿論なのですが、前シーズンに指名したドナウエレンの立て直し、そして復帰後に即結果を出すことで、改めて力がある厩舎だと実感しました!
 今シーズンもノーザン牝馬の中から、早期デビューが見込めるこの馬をチョイスすることに。デビュー前から調教でもしっかり動いていますし、この父と薔薇一族の相性の良さは実績アリ。ファンタジーSやフィリーズレビューを狙いに行くイメージを持っています。

 兄のグレナディアガーズには大変お世話になりました!
 妹にも当然注目していましたが、この順位で獲れるのは本当にラッキーですし、兄に続いて連続の9位指名! いやぁ、とても縁を感じさせてくれますよね。
 旬な血統で完璧なプロフィールすぎて、あまり書くことがありません(笑)。順調なら阪神マイルに辿り着けるでしょう。いやぁ、今年は桜花賞候補ばっかりだなぁ…!

 ディープ牡馬の少なさに徐々に焦りを感じていた頃、この馬を指名できたことは大きな安心感でした。
 兄のセントオブゴールドも同じような指名の経緯だったと記憶していますし、なぜか人気の盲点になるんですかね(笑)。早期デビューが見込める評判馬ということで、ここで獲れたのはラッキーだったと思います。この世代のシルクの代表格なのは間違いないでしょうし、デビュー戦は恐らく他オーナーの馬たちと激突することになるでしょう。その中でも、一足先に勝ち名乗りを挙げてくれると思います!

 音無厩舎の牡馬は、世代1頭はラインナップに加えておきたい存在。とにかく数を使ってくれるし、“クラシック路線に乗せる”という使命感が伝わってくるので、音無先生にはとても好感が持てます!
 当初は母タミーザトルピードの獲得を狙っていましたが、早々に脱落。この厩舎だとマイラー寄りの子でもいいのですが、どうせならクラシックを…ということで、高い評価を得ている本馬をチョイスしました。近藤英子オーナー×音無厩舎のタッグと言えば、グローリアスデイズやプリンセスグレース、リンカーンにヴィクトリーと…POG黎明期に大変お世話になった存在。指名馬一覧を見渡した時に、懐かしい思い出とともにワクワク感が溢れ出てきました!

 指名する予定は全く無かったのですが、この上の順位で「ダイワスカーレット」「アユサン」と桜花賞を制した名牝の産駒が立て続けに登場したのを見て、急遽の指名に。今年のラインナップで唯一の、国内GIを制した母の仔であり、最も豪華な血統を持つ1頭と言えるでしょう。
 産駒が期待して走っていない母ですが、あくまで“時間の問題”だと思いますし、ドナブリーニやドナウブルーなどの一族からは活躍馬が出ている現状から、その点は全く気にしていません。父の産駒だけに厩舎も心強いですし、豪華な字面だけで終わる存在では無いと思います。この仔を指名したことで、当初予定していたメジャーエンブレムの仔が弾き飛ばされた形になるのですが、これが正解だという結果になって欲しいですね!

 友道厩舎というのは、もう一大ブランドですよね。ある程度のラインを突破した馬しか入れないですし、入厩できたとしても、使ってもらうために厩舎内の馬房争いが始まってしまいます。ここまで牝馬はある程度しっかり指名は出来ていましたが、より強固なものにするために、残っていた友道厩舎所属馬の中からコチラをチョイス。
 旬な血統ですが、今まで牝馬の活躍馬が出ていません。その点は気にはなりますが、逆に言うと不安点はそのぐらいかな…と。早めのデビューではないですし、この厩舎だとどうしても牡馬に重きを置かれがちになると思います。デビューから“一発回答”を出し続けて、来春にしっかり間に合ってくれるでしょう。

 函館デビューの馬って、一時期は本当に選び放題だったんですよね。ただ、今年からはキツくなりましたね。当初予定していた馬たちは自分が思っていたより1つ2つ上の順位でドンドン消えていきました…。本当はこの馬は8位あたりで考えていたのですが、戦況を見る限りもう少し余裕がありそうだな…と思い、ここで指名。今年の函館2歳Sを託す存在となった訳です。
 昨年のモンファヴォリやステラヴェローチェでお世話になった須貝先生ですが、狙うべきは明らかに早期デビューのタイプ。そして、ハーツ産駒との相性の良さは言うまでもありません。この馬の弟は、ディープラスト世代4頭のうちの1頭ということで、今年のセレクトセールの目玉になるでしょう。セール前の活気付けに新馬勝ちは約束されていると思いますので、まずは初戦に注目ですね!

 今年はアベレージヒッターが多い中、規格外の大物ルーキーと言えるのが、この馬。指名した時の反応を見る限り、あまり知られていなかったようですが、千葉セリで一番時計かつ4億7100万円で落札された超話題の馬をここで手に入れることが出来ました!
 馬主がサイバーエージェントの藤田晋さんだったり、ウマ娘のプロモーションだとか色々言われていますが、あのセリの追い切り映像を見る限り、ただのネタ馬で終わるとは思えません。目指せダービー!と言える大砲をこの順位で指名できたことで、ラインナップがガチっと強固に。さぁ、まずは競馬場に現れる日が楽しみですね!

 これもいい馬なんですよ。キャロットの1次募集で抽選で外れた1頭ですが、募集時の印象のままスピード感溢れるイメージで順調にデビュー間近まで来ることが出来ました。血統面は未知ながら、明らかにスプリンター寄りの馬体の作りから、目指すのは先期お世話になった同馬主のモントライゼ。一口馬主のお仲間さんも多く出資している馬というのも、同じ共通点があります。同じく1次募集で外れた母カイカヨソウと最後まで指名を迷いましたが、この2頭はどちらも短距離戦線で活躍してくれると思います!

 母のアイムユアーズは、自分のPOG人生を代表する1頭。産駒を獲り続ける決意を持っていましたが、昨年のスワーヴエルメを抽選で獲り逃した際は大きな後悔が押し寄せ…なんだかモヤモヤした気持ちのまま1年を過ごしてしまいました。今年は最後の順位で、この馬をしっかり指名できたことで昨年の思いは完全に消え去り、とにかく「楽しいドラフトだった」という充実感でいっぱいに。久々に手塚先生の所に戻りますし、出来れば競馬場でその姿を目にしたいと思います!

 以上、ご覧いただき、ありがとうございました! 今年は関東馬が2頭のみで、関西馬を中心としたラインナップに。クラブ馬も多いですし、馬主サイドや報知POGブログで情報発信も多いでしょう。とにかく楽しいドラフトでしたし、開幕週から1年間しっかり応援していきたいと思います!

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