初となる“リスト提出式”のドラフト。色々と戦略や展開を予測し、修正できた今までの形とは違い、ライバルの動向も予測しながらバランスも考えて…など、色々と苦悩しました。
 個人的には今までのメソッドを変えず、“ヒット狙い”と“早期デビュー”を評価したリストの作成を心がけましたが、他メンバーの動向を見ると早い馬は今まで以上に人気が集まっている印象を受けましたね。
 結果的に指名が確定した20頭を見てみると、個人的には“納得感”があるメンバーになりました。牡馬と牝馬の割合も「12:8」と悪くなく、クラシック、短距離、2歳S狙い…と、バラエティーに富んだ顔ぶれになったかと思います。
 縁あって相棒になった馬たちですので、例年通りの総力戦で1年間を楽しめればいいかな、と思います。リスト提出式となり、流れに左右されないドラフトとなりましたので、指名理由に関しても例年よりもサクッと書いて行きましょう!

 昨年夏、マルオーナーと参加したキャロットクラブの1歳馬見学ツアー。85頭の募集馬の中で異次元の輝きを感じさせたのが、この馬でした。当時、twitterでも「別格」とつぶやきましたが、そのオーラは今でも鮮明に覚えています。
 まさか、ここまでPOGで人気になるとは思いませんでしたが、問答無用で素晴らしい馬。あの時の自分の直感が正しかったことをぜひ証明して欲しいですね。

 この世代の中で最も魅力的な牝馬。「例え牡牝の割合が19:1になってしまっても、この馬がいれば大丈夫…!」と思えるほど、とにかく確保したかった1頭でした。
 「早期デビュー」「牧場のコメント」「調教師の評価」という三拍子を兼ね備えた金の卵ですし、開幕週からクラシックまで主役の座は譲らずに進んでくれるでしょう。

 いやぁ、まさか残っていたとは…! 間違いなくドラ1位級ですし、純粋にダービーを見据えた場合、この世代でも相当な上位に位置するディープの牡馬でしょう。
 リンカーン、ヴィクトリー、グローリアスデイズにプリンセスグレース…個人的には縁もあり大好きな一族ですが、近年では僅かの差で指名を逃していただけに、久しぶりに母系の魅力をとことん味わいたいと思います。

 母との思い出は尽きません。過去の指名馬の中でも、胸を張って代表馬に挙げたい1頭です。初仔のアクシデントもあったり、産駒のデビューまでは思った以上に時間が掛かりましたが、待望の日が間近に迫っているかと思うと、今から楽しみで仕方ないですね。
 一頓挫がありましたが、幸いにも札幌あたりで姿が見られそう。この馬に関しては、20頭の中でも“特別扱い”として1年間、心を込めて応援していきます。いやぁ、それにしても抽選で勝って本当に良かった…他オーナーに獲られていたら絶望しかなかったですね(反省しないとなぁ…)

 とにかく見栄えがする馬体とバランスの良さ、それにサンデー系の走る牝馬に共通する皮膚の薄さ。馬体派ではないものの、これだけ目を惹く馬ってなかなか居ないと思うんですよね。
 シルクの近況動画を見ても、すごく軽快に坂路を登る姿が目に付きますし、“走る!”実感しか湧きません。1年後の答え合わせを、今から楽しみにしておきましょう。

 ハーツ産駒は何頭もリストアップしていましたが、前評判だけならこの馬が1番。ラインナップを見渡しても、この順位でエース格の牡馬が獲れたのは大きかったと思います。
 遅生まれですが、始動が早まりそうなのはそれだけ順調な証拠でしょう。東スポ、共同通信杯、ダービー…スワーヴリチャードのように、府中の舞台で輝いてくれると思います。

 ハギーの牝馬、指名しちゃいました! 自分の中では最もタブーなんですけどね(笑)。
 POG本の扱いはそれほど大きくありませんが、近況のレポートを見ても牧場関係者が絶賛するほど急成長を遂げています。兄たちは脚元の不安がありましたが、立派な戦績を残していますし、まずハズレが出ない血統。馬名に厩舎…色々と思うことはありますが、この馬に関しては「天栄、頼んだぞ!」ってことで。

 偶然にも、マラソンの男女優勝馬を指名したことになるんですよねぇ。いやー、ミーハー感が出ちゃってるなぁ(笑)。
 正直、昨年のツアーではあまり印象に残りませんでしたが、年始のキャロットの会報で師が絶賛し、育成段階、入厩後と評価が上がり続けているのは素直にスゴイなぁ、と感じています。2冠牝馬とプロフィールに共通点が多いですし、どうせなら二匹目のドジョウを目指しましょう!

 元POとして、父の産駒の初指名がこの馬で良かった!と素直に思います。
 例年なら松永幹夫厩舎に入るこの血統が父と同じ厩舎に預けられ、抜群の運動神経を見せているとなると、それだけで指名を決断するには十分。池江厩舎の「銀河系軍団」は次々とリストから消えていきましたが、確実に欲しい馬はしっかり確保! さぁ、あとは結果を残して馬房争いを実力で勝ち抜いてもらいたいです。

 半兄に続き、母の産駒は2年連続の指名となりますが、この母はいつか必ず大物を出すと思うんですよね。
 スヴァルナ自体も素質のある走りを見せてくれましたが、注目すべきは全姉のフロレットアレーの存在。410キロ台にも関わらずオークス出走まであと1歩の所まで来たことを考えると、雄大な馬体で姉以上の順調さを誇り、友道厩舎に変わったこの馬はクラシックを“狙える”所までは確約されているでしょう。

 POG本の関係者インタビューの中でも、自分が特に好きなのは「運動神経がいい」という言葉。1頭は獲りたかった奥村武厩舎の早期デビュー組の中でも、そのコメントを重視して、この馬をラインナップに加えました。
 各方面から評判の声も聞こえてきますし、開幕週からルメールも確保。ぜひ、新潟2歳Sを獲りに行きたいと思います!

 長年のPOG人生の中でも、手にしたことがない函館2歳Sのタイトル。個人的には一番難しく、いつしか一番獲りたい重賞になっていました。このレース狙いの指名を毎年1頭は加えていましたが、出走すら叶わず…。ここ数年は特に難易度を感じています。
 今年もPOG本やサイトで「函館デビュー」と書かれていた馬はひとまずリストアップしましたが、早くから入厩し、いいスピードを見せているこの馬を最上位に置きました。開幕週から約1ヵ月後の“本番”まで、ノンストップで駆け抜けてくれるでしょう。

 リスト上は23番目。さすがに残っているとは思わなかったので、正直かなり驚きました! 前評判もイイし、兄も活躍しているし、角居厩舎ですよね? えぇぇっ、3位のフランクリンに続き、この母系の有力馬を牡牝で確保できちゃったんですけど…。
 プロフィールは文句なし! “希望の船”の目的地は、5月下旬の東京競馬場に設定済です。

 タワーオブロンドンの活躍を見ていると、この馬主と厩舎の組み合わせは間違いなく今後も注目を集めるでしょう。
 牧場では「ゴドルフィンの一番馬」との評価を受け、入厩後も上々の初時計を叩き出し、東京デビューも視野。どうしてもノーザンF産に人気が集中するディープ産駒ですが、その盲点を突いたイイ指名が出来たんじゃないかなぁと思っています。ダーレーのクラシック制覇、そろそろあっても不思議じゃないと思いますよ。

 初仔で指名していたアンティノウスは期間内2勝、コズミックフォースはダービーまで駒を進めていますし、母の繁殖ポテンシャルは相当高いと思います。
 この馬は兄たち以上に前評判が良いですし、数を使う矢作厩舎ということを考えると早期始動ができそうなのも好材料。確実性という点では、ほぼ間違いない1頭でしょう。

 サンデーR、堀厩舎、ハーツ産駒。同じプロフィールを持つ母マジックストームのほうが人気を集めるでしょうが、個人的には未知の魅力を持つこの馬を上に評価しました。
 母の仔が3頭連続で堀厩舎に預けられているのはポテンシャルの証? G1→社台RH→サンデーと年々良いクラブになっているのはイイ意味で怪しい…? 調教動画ではすごく変(片脚だけガニ股のよう)なフォームで走っていて、こちらも印象に残りました。当たれば特大ホームランを狙えそうな、一発候補の大振り指名です。

 ハービンジャー産駒では最上位に評価。母系は確実性があるし、モズカッチャンやブラストワンピースと同配合なのも気に入っていました。
 夏デビューが出来そうな順調さも評価していたんですが、リスト提出後に判明したアクシデントは正直気になる所ではあります…。大した影響がなく、秋の阪神や京都あたりに元気な姿を見せてくれさえすれば、桜の舞台までしっかり進めてくれるでしょう。

 いやぁ、大誤算…。函館デビューから2歳S、エーデルワイス賞を思い描いていたんですけどね。。リスト提出後に、デビュー延期の一報が入ってきました。
 ポイントを稼げる2つの舞台が減ったのは痛すぎますが、大ブレイク中の父の産駒ですし、芝ダート兼用で2勝は見込めそう。目標は切り替えて、福島2歳S狙いで!(笑)

 ちょっと噂になっているシルクのマル外。父は芝ダート兼用で、祖母に祖母Rags to Richesがいたり、ジャイ子(Giant’sCauseway)の強烈なクロスがあっていたりで、相当個性派なプロフィールの持ち主です。
 ただ吉田勝己氏の眼鏡に叶ったように、入厩後の調教では既に能力の一端を見せているんですよね。どんな舞台が適正か分かりませんが、6月のデビューから1年間はバラエティーに富んだ活躍が期待できそうです。

 当初は相当な上位にリストアップしていたんです。ただ、入厩後に気になる情報もあったりして評価を下げましたが、最終的には20位で指名確定。うん、これは縁があったんだと思います。
 持ち込みのジュンヴァルロが走った点も評価できますし、育成段階では上々の評判だったんですよね。気性面の難しさは持ち合わせていますが、なんとか競走に必要な闘志に切り替わってくれればと思います。

 以上、指名理由になります。ご覧いただき、ありがとうございました。
 目標はもちろん優勝ですが、今シーズンの指名馬は例年以上に関東馬が多いため、ぜひ1頭でも多く生で応援できたら…なんて思っています。20頭の馬たちと一緒に1年間楽しめて、結果まで残せたら最高ですね!

,