今回は2011-2012シーズンの“相棒”たちの指名理由をご紹介します。

 先週末にドラフトが終了し、早速明日から指名馬がデビューということで、駆け足で指名理由を書いていきたいと思います。 

 その前にドラフトを簡単に振り返りましょう。
 とにかく、「失敗」とか「誤算」とか、かなり苦労したドラフトでした。
 指名予定だった馬が確保されたことも数多く…といった感じで、“水もの”のドラフトと言えど、これだけ頭を抱えた事は今までなかったでしょう。
 しかし、縁があって選ばれた馬たちですから、とにかく愛情を持って1年間応援して行きたいと思います。

 昨年、6万5000Pを超えるポイントで優勝することができましたので、今年の目標は当然「連覇」しかありません。
 あと、過去のPOGにおいて期間内で勝ったことがないGⅠレースは朝日杯と全日本2歳優駿のみになりましたので、この2レースも狙って行きたいと思います。
 昨年度に比べればちょっと“地味”なメンバーに見えてしまいますが、なんとか引き続いての総力戦で頑張って欲しいと思います。

 それでは、20頭の指名馬たちをご紹介しましょう!

 今年の2歳馬を眺めた時に「欲しい!」と素直に思えたのが、この馬。もちろん、社台の募集額が最高だったってのも大きなポイントです。兄姉たちはすべて活躍馬。キャプテントゥーレとアルティマトゥーレは元指名馬でしたので、再びこの血統と縁を持つことになりました。「もしかしたら1位じゃなくても…」という思いはあったものの、確実に獲りに行くために最上位で。皐月賞馬になった兄をダブらせるような活躍を期待しています。もちろん、今年のエースです!<目標:皐月賞>

 アドマイヤトライ、コーダリーなどが1順目で消え、ダノンムーン、ビキニブロンドの抽選に敗れ…ということで紆余曲折で指名したのがこの馬。直前で指名候補から外れたものの、上記の馬たちに負けない素質があると思い、ここで獲りに行きました。当歳時から矢作師が惚れこんでいた馬で、セレクトセールで敗れたものの、クラブ馬として預託が決まった時のブログでの喜びようは相当です。姉を見ても血統的魅力は抜群ですし、この馬自身の評価も高いですから、狙いはもちろんクラシックです。<目標:ダービー>

 流れの中で欲しい馬が続々と消えていき、「ここら辺で確実に勝てる速攻系を!」と思い、指名したのがこの馬。ディアデラバンデラ、ダローネガなど、評判のライバル馬たちが揃うレースでデビューしますが、自分はこの馬に自信を持っています。森師の気合いの入りようもハンパないですし、たとえ芝がダメであっても、ダートで潰しが利きそうな点も魅力的。この順位であっても絶対に押さえておきたい馬でした。<目標:朝日杯FS>

 当初は指名する予定はなかったのですが、ドラフトの流れの中で「やっぱり速攻系を!」ということで、この馬を獲りに行きました。やはり、魅力的な点は何と 言っても調教時計。51.3-37.8-25.5-13.0という超抜な時計を出してしまうあたり、並の馬どころか一流馬の気配すら感じます。もちろん、 ダート路線を歩むことになるでしょうが、それを考慮しても魅力的な1頭。初の全日本2歳優駿制覇、そして同厩のフラムドパシオンが善戦したUAEダービー へと活躍の場を広げて欲しいです。<目標:全日本2歳優駿>

 こちらも当初は指名するつもりはなかったものの、姉と2年続けて指名することになりました。初仔から重賞ウイナーを出し、社台の“至宝”となりそうなこの血統を庭先で売ったあたり、馬主である里見氏に大きなレースを制覇して欲しいという社台の思いを感じます。姉同様に評判は抜群ですし、7月の中山開催でのデビューも決定。今年多くのPOGゲーマーたちを悩ませた「シンボリクリスエス×SS」の配合ですが、この馬が活躍してくれると信じています。そろそろ、藤沢師もダービー獲っていい頃でしょう。<目標:ダービー>

 ここまでのドラフトの流れの中で、とにかく欲しかった牝馬が消えて行ってしまい、「やべー!牝馬を確保しなきゃ!!」ということで、この馬を指名。こちらも指名対象外の存在でした(笑)。とはいえ、POGのリスト作りを始めた頃から気になっていた馬ですし、活躍馬が並ぶ兄たちを見ても血統のポテンシャルは文句ないでしょう。“国枝師のタキオン牝馬”という流れは、過去の指名馬であるダノンベルベールと一緒。あの時はブエナに譲りましたが、今度はこの馬でGⅠ制覇を狙いたいです。<目標:桜花賞>

 最初に言っておきましょう。「厩舎が好きじゃない」と(笑)。そのせいで、初仔から獲り続けていたファレノプシスの仔を見送ったぐらいです。しかし、それを差し引いても、とにかく魅力を感じた1頭。全兄であるダコールの活躍と、「それ以上」と言われている評判を聞けば指名せざるを得ません。420キロ程度 いう小柄な馬体ですが、ディープの産駒ですし、切れ味を生かすであろう、この馬をイメージを考えれば問題なし。マイルまでこなしてくれれば、牧場サイドの 評価通りの結果が期待できるでしょう。<目標:阪神JF>

 当初はもう少し下の順位で指名予定だったけど、牝馬不足を考え、確実に獲りに行きました。各POG本で牧場サイドから絶賛のコメントが出ている割に地味な印象なのはもっと良血のディープ産駒たちが居るから。しかし、評価は高いし、「新馬2週目に福永Jを確保」という情報が入っていただけに、仕上がりの早さも魅力です。圧倒的なスピードの持ち主らしいので、同厩のアストンマーチャンのようなイメージで2歳重賞戦線で活躍してほしいと思います。<目標:ファンタジーS>

 コーダリー、ダノンオリエントが指名されてしまった時点で、「橋口さんの馬どうしよっかなー」っていう焦りが出てきました。残りの橋口馬の中でも早くから興味を持っていたこの馬を指名することに。父ハーツクライと姉のスリープレスナイト同様に“橋口ブランド”の代表と呼べる1頭。脚元の不安があった時期もありましたが、最近では順調に調教をこなせているようでひと安心。初年度産駒で果たせていない、橋口ハーツの重賞制覇を期待しています。<目標:きさらぎ賞>

 藤沢和厩舎に2頭ほど評判馬がいますが、今年度のネオユニ産駒の代表馬だと思っています。兄姉の活躍を見ても、確実に能力のある血統ですし、同じ配合の ヴァーゲンザイルがしっかり結果を出した点も強調材料。それに、何と言っても厩舎代わりというのは本当に大きなプラス要素だと思っています。蹄の不安ももう解消していますし、“優等生”というコメントも心強いです。秋の王道デビューから、しっかりクラシック路線を歩んで欲しいと思います。<目標:京都新聞杯>

 昨年のダンスファンタジアの指名理由でも書きましたが、種牡馬としてイマイチなファルブラヴではあるものの、牝馬であればプラスと言えると思います。牧場での育成時代の評判が高かったこの馬ですが、入厩してからも本当に順調。美浦坂路での調教もいいですし、函館入りしてから古馬準OP相手に併せ馬をした調教での動きも素晴らしかったそうです。函館2週目でのデビューが決まっていますが、早くも話題になっているようですし、デビューが楽しみです。<目標:函館2歳S>

 ジャンポケ×SSの配合は言わずもがな、この配合で全兄ダイワファルコンが結果を残している点も心強いです。1つ上の姉は体質的な問題があったものの、こ の馬は順調で牧場サイドのコメントを読んでも、かなり期待ができそうです。自分のPOGライフにおいて、初勝利や初重賞制覇など数々の思い出を作ってくれ た母の仔だけに、そろそろ重賞制覇を期待したいと思います。<目標:共同通信杯>

 昨年度のピューマティックで大失敗に終わりましたが、今年度はこの馬でマル外リベンジを狙います。ファシグティプトンでの高額落札であった点とアルゼンチン競馬史上に残る活躍を残した母(アメリカでも重賞勝ち)、そして1年目で重賞ウイナーを2頭も所有した林オーナー(ノーザンリバーでお世話になりまし た)という、並べてみればプラス要素が多数あります。ノーザンファームが落札し、新鋭のオーナーが所有するという点を見ても、目指せ!クロフネ!!なんて大きな事を言っちゃいましょうか(笑)。<目標:NHKマイルC>

 この馬、情報力を駆使した自分屈指の指名です。ドラフト週に“突然”松田博厩舎に入厩。もちろん、この厩舎の2歳馬入厩第1号であります。牝馬との相性が抜群の厩舎ですし、タガノデンジャラスやラッシュライフ、バアゼルリバーなど、期間内でもしっかりと結果を残せる血統という点も魅力的。大八木信行氏×松田博厩舎のコンビはまだ大物こそ出ていないものの、こちらも堅実。“そろそろ”って感じ、ニオいますねぇ。<目標:桜花賞>

 数年前、千代田牧場のホームページ上で行われた馬名募集企画において、見事に自分が“名付け親”となったスパークルジュエル。競走馬としてはデビューする ことはできませんでしたが、こうして指名馬の母としてPOGで縁が持てるのは、とても感慨深いです。ただ、こうしたエピソードだけで指名した訳でなく、その理由は既に入厩していること。藤原英厩舎において、この時期から入厩できているのは大きな期待の表れでしょう。初仔のクリンエコロジーで血統のポテン シャルは示しましたし、戦力としてかなり期待している1頭です。<目標:阪神JF>

 自分のリアル出資馬です。この世代のキャロットクラブで1番人気であり、近藤利一氏がセレクトセールで落札したにも関わらず、手放したというエピソードも残る馬。実際にノーザンF早来で見学した際にも、高い評価を聞くことができました(『Heal Their Hearts(22):馬が好きで本当に良かった』参照)。ダイワメジャー産駒らしい馬体を誇りますし、初年度の代表産駒になってくれたらと願っています。<目標:まずは1勝!>

 この馬ともエピソードがありまして、1歳時に実際に見たことがあるんです。その時に「指名するから、よろしくな!」と声を掛けまして、その約束を見事に果たすことができました。指名馬でもあったスズカマンボやスプリングサンダーも活躍してくれた血統の実績もありますし、育成時代もダントツで評価が高かったと耳にしました。橋田師も相当期待しているようで、すでに入厩済。京都開催からいきなりデビューするという速攻性も持ち合わせています。朝日杯、皐月賞、 ダービーと期間内の全GⅠ出走を果たした兄のような活躍を期待しています。<目標:ダービー>

 育成牧場での評価もA級。今までシェンクの仔は硬さがあって、やや武骨なタイプが多かったが、種馬がディープインパクトに替わって柔らかみのある馬体にシフト。柔軟性もあり、いかにも飛びそうと賛辞の声は収まらない。非常に頭の良い馬で、教えたことはすぐに吸収し、仕上がりには全く手間取らないと順調さをアピールする。加藤征師は「ひと言で言えばモンスター。間違いなく走るどころか、クラシックのどれか1冠を取らせてあげないとね。もし取れなかったらそれ は調教師の責任。これだけの馬には滅多にお目にかかれないから、今までのノウハウを全て注ぎ込んで仕上げていきたい」
・・・めっちゃ加藤師吹いてますけど(笑)。コン●ウダイオーっぽさがプンプンしますが、この順位であれば、こういう指名もオッケーでしょう!<目標:ダービー>

 社台の庭先取引馬。馬名の由来は「冠名+友人名」とのことですが、「テール」が吉田照哉氏を指しているのは明らか。POG本でも牧場の期待馬として取り上げられていましたし、やはり期待しても良さそう。少し前までは大ブームを起こしたロジ軍団ですが、ちょっと最近は人気も陰り気味。“忘れた頃にやってく る”というのを体現できると思って、思い切って指名してみました! 萩原厩舎の馬も、ダノンヴィッター以来、本当に久しぶりの指名です(不本意ながらw)。<目標:桜花賞>

 「橋口厩舎が1頭のみでは少なすぎる!」ということで、クラレントと悩んで最後にもう1頭、橋口馬を追加しました。シャンクシーの仔は期待の割に本当に サッパリではありますが、橋口師が管理するのは初めてですし、新味が出ると思います。もう既にグリーンウッドまで移動してきているみたいですし、初秋の阪 神開催辺りで姿が見られそう。NHKマイルからダービーに進む姿を想像していますが、馬名だけはどうしても気に入らないです(笑)。<目標:NHKマイル C>

 このような感じで、以上が全20頭の指名理由になります。
 どの馬にも本当に期待しているので、ケガをせずに無事に走る姿を見せてほしいと思っています。

,